『まんがタイム』2011年6月号、発売されました。表紙は、今月で創刊30周年、よって『おとぼけ課長』も30周年。30周年のたすきをかけたおとぼけ課長を真ん中に、『ラディカル・ホスピタル』榊先生や『みそララ』のお嬢さん3人組、『ナイショのおままごと』のふたりもですね。花吹雪や花輪、そしてドレスアップ。はなやかなお祝いの雰囲気であります。
そんなわけで、巻頭は『おとぼけ課長』、続いて『おとぼけ課長トリビュート』でありますよ。参加作家は、ひらのあゆ、むんこ、宮原るり、佐藤両々、重野なおき、東屋めめ、森ゆきなつ、安堂友子であります。それぞれがそれぞれに『おとぼけ課長』を描いて、皆それぞれに面白い。好みはといわれたら、ひらのあゆ、安堂友子かなあ。いや、でも、ほんと、こういうの楽しくていいですね。
『わさんぼん』は、若い職人たちの努力が光る、そんな漫画になってますね。持ち寄り菓子会に出品するべく、お題に沿った菓子のアイデア出しをしてるふたり。ほんと、仲がいいなと思います。頑張りながらも牡丹にちょっかいかける草太も、実にこいつらしいと思える、そんな雰囲気で、それなのにやるべきことはやってるというところ、大変よいなと思います。しかし、柏木狙いかといわれて気になって、否定しないでいいもの否定する萩くんがめちゃくちゃ面白かった。そして草太の緊張、失敗したことに気付いて、その理由も理解してと、自分の未熟を思い知って、けれどそれで必要以上に落ち込まない。勉強したとちゃんと思える、そうしたところ、すごいやつだなと思います。
『ニッポンのワカ奥さま』は、見事に安定してます。扉は季節感にあふれているし、ネタの数々、見えないコップをはじめ、時代やはやりを超えて楽しめる、そんなスタンダードさ。ものすごいと思います。今回のネタで好きなのは、あの飛び石の話。シンプルなんですけど、たまりませんね。絶品だと思います。
『華園の微男子』、楽しんで読んでます。公開授業。授業参観と思いきや、そうでない。男子の品定めときたもんです。女子ばっかりの学校に男子が。それで心配して? かと思ったけれど、先生のいうように公開処刑であった模様。値踏み、生写真販売、いやもう、そりゃひどい有り様で、とんでもない姉を持った山吹くん。学校にも家にも安らげる場はない模様です。
- 『まんがタイム』第31巻第6号(2011年6月号)
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