いやあ、この数日、やけに暑くなりました。今日なんかは朝から雨だったんですが、高湿度で気温も高い、不快感はもうすごかったですね。こうした天候だからこそというべきか、通勤の車内、急病人が発生したとのことで、十分遅れるというアクシデント。電車は遅れると、ただでさえ満杯の通勤の車内が、輪をかけていっぱいになるんですよね。もう、四コマ漫画読んでるどころではありませんでした。ええ、今日は『まんがタイムスペシャル』の発売日。もちろん購入して、そしてもちろん読んでいますよ。
『スーパーメイドちるみさん』は、佐々木先生への愛に迷いをもってしまった男の話。というか、あの人のいいところって、本当にあんまりないような。あのろくでなしな性格、あの破天荒さに魅力を感じるような人でないとだめなように思います。ところで、倉田先生宅にちるみさんがやってきて、久しぶりに破壊が破壊として認知されることになって、だって、いつもはあんまりにそれが自然というか、慣れきってしまっているというかで、だから不思議な新鮮さがありました。
『たまのこしかけ』は、マーヤ、ぎりぎりまでこの人は男なんじゃないかと疑ってました。よく考えたら、女装美人はもういるから、ここであえてもうひとり女装美人を出す必要はないですよね。で、女装美人、あれはセクハラになるんでしょうか。なりそうな気がしますが、あの係長はもう女性相手じゃ駄目なのか。
『花の湯へようこそ』は、前回、新常連の登場といっていた新婚カップル、見事に再登場。けど、新キャラというよりも、もうすっかり馴染んじゃってみたいな、そんな風で、この自然と溶け込む感覚。これが花の湯の醍醐味である、そのように思います。ところで、園生君は売り上げに影響するほどに通ってるのか。この人の一ヶ月の銭湯代はいくらくらいなんだろう。
『ふたご最前線』は、年頃の子供にはありがちの、習い事への興味であります。バレエは、なんか独特の体型になるよね。あれはとても美しいんだけど、なんか現実の向こう側って感じですか? すごいよね。杏、李のふたりは剣道やってるのか。意外。いつもなら、剣道やってる娘さんは凛々しくってよいよね、くらいはいうけど、うちは姉が剣道やってた(段持ち)から、そうはいわんぞ。『えすぴー都見参!』は、いつもより魅力を増した三剣殿がメインのお話。あの人が作家志望というのは、ずいぶん前にもいわれていたけれど、それが具体的に進んで、けれどこうした悩みや苦悩は、具体的にこの雑誌の作家陣も感じていたりするんでしょうね。大変な仕事だと思います。書きたいことを、書きたいように書くだけでは駄目なんでしょう。本当に大変だと思います。
『もう一歩恋よ!』、ちょっと騙し討ちみたいなんて思っちゃったりして。しかし、宮部さんは本当に気付いてないのか? 可愛げがないという宮部さんへの評価ですが、可愛げなんて最初のうちだけで、いずれそんなぶったなんとかかんとかはいらんと思うんですが、世間的にはどうなんでしょうね。『ポンチョ。』は、いい話だった。子供の子供らしいふるまいに振り回されるカレシ。移り気で、気持ちが楽しそうなこと、面白そうなものにふらふらとする子供時代。なんだかいいなと思わせる、そんな楽しさ満載で、そしてその子供らしさに救われるカレシ。いい話じゃんか。いい子らじゃないですか。この感情のアップダウンアップアップするところ、大好きです。
『ゆたんぽのとなり』は、ゆたんぽのライバル真知さんの可愛さ梃入れなのか。いや、ほんと、なんかいい人そうで。この漫画のいいところは、なんかみんないい人そうだっていう、そこだと思うから、こうした流れは実にいい感じ。大歓迎です。『はっぴぃママレード。』のキャベツ、熱冷ましにキャベツは本当に効きます。うちでも、風邪ひいて熱出したりするとキャベツが出てきます。吉村先生大活躍。実によい、実にいい回でした。
『21時のシンデレラガール』、藤凪かおるの新連載。ちょっと古風というか、うっとうしい父を持った娘の話。門限21時。で、数時間かけて東京に働きに出る、それも内緒の仕事、モデル事務所に働きにいく娘さんの話。これは、いずれ、娘さんには強くなってもらってだな、あの横暴親父を凹ますくらいになっていただきたいものがあります。したたかに、したたかにやっていただきたい。そんな感じに思った第1回でした。
『ハニーtheバンドガール』、前回の龍樹結成話は今回の展開のための準備だったんかな。毎回毎回の単発ネタではなくて、長めのスパンで展開される、そんな話になってきているみたいですね。前回の話では、ソガの歌唱の魅力が龍樹の柱になっている、そんなようなことが描かれたわけですが、その柱がどうなる? そんな動きに龍樹メンバーがどうこたえるのだろう。その顛末がこれからなんでしょうね。
『レイさんのお局日和』には驚きました。レイさん。いい人みたいだ。いや、いい人でいいんですけど。駄目な人に魅かれてしまう人の話はまれに聞きますが、典型的な新人典子の恋愛の顛末が馬鹿馬鹿しいけど、けれどこういう人は冗談抜きでいるそうですから、なんともはや。しかし、思いやりを見せるレイさんだけど、まわりからはなかなかそうと思ってもらえない、その周囲の見る目というのがなんともいえず悲しいけれど、でもこれがレイさんの築いてきた結果なんでしょう。わびしいけれど、それがレイさんなんだと思えば、うけいれられるように思います。がんばれレイさん、もっとギスギスいってください。
『おおつぶこつぶ』、おおつぶの一番でありたいこつぶが可愛いなあ。真中君には悪いけれど、この漫画に関しては、色恋ざたのうんぬんはなしで、ふたりの友情が描かれていくのがよい、そんな風に思うんですね。だから、真中君は永遠の真中でお願いします。その前に、連載になったりはしないのですか? 本当にお願いします。
『カンヅメコーポのチリー』は、うわあ、いやな話だー。こういうの見ると、動物との共存は考えてしまいます。でも、いやな話っていうのは、わらわらわらっていうあのへんがいやってだけで、漫画自体は変わらず好きで、チリーとの暮らしの中で、ちょっとずつみゆきが変わっていく。チリー大事に、チリーメインになっていく。こういうのは、動物と一緒に暮らすということの楽しみ、醍醐味なんだろうなと思うんですね。それはすごく魅力的に思えて、だからちょっと怖くて動物とは共存できない、そんな風にも思います。
『ココロノミカタ』は、やっぱりあのお猿、ミカタさんが面白くて、やっぱり一向に通じてないってところ、相変らずでいい感じです。それはそうと、これは戦後すぐを舞台にしているみたいだけど、いつか現代にまで辿りつくのでしょうか。そうだとしたら、ココロさんは尋常ならざるものということになるのかも知れないけれど、はたして本当にそうなるのか。それはまだわかりません。そして、最後のページ、あのモノローグ、今の私には眩しすぎて、あのようには考えられない。考えられないながらも、そうであれればよいなと、そんなことを思いました。
『あいどく!』は土下座隊結成。印刷所を止めると、その担当者は謝りたおさないといけないとかって、いろいろ聞きますけど、ここまでだとしたら本当に大変だな。私は、あんまりこういう土下座みたいな話は好きじゃないんですけど、どちらかというと不快と感じてしまう口なんですけど、けどこの話に関しては、なんか皆御互い様というか、力関係がぐちゃぐちゃになっているというか、あの所長の見本ですかね、あのへんでどうでもよくなって、楽しくなってきたのでした。でも、やっぱり土下座とかいやだな。
『MISHIMAデパートメンズ館』は、『ラブリー』からやってきた漫画。けど、なんか以前から『スペシャル』に載ってたような感じで読んでしまいました。今回の新要素、社長の思い付きは凛々しい女性のボディガード。男役やってましたで謝ってみたりするところ、なんかおかしかったです。男装の麗人たちだけれど、あくまでも女性なんだというのはピエールに話しかける飛鳥からも感じられるところで、しかしこうした男装の女性は、女性の求める男性像を見事に体現したりするから、現実の男には太刀打ちできないものがあったりするとかいいます。ニューハーフが女性よりも女性らしい、というような話に似たようなものかも知れません。
ところで、フランス語は、Vous avez du temps ? が、お時間ありますか? Vous avez quel âge ? はおいくつですか? といったような感じですね。とりあえず、日本ではフランス語が全然通じないということがよくわかりました。がっかりです。
『瞬け!シャイン』は齢800歳の不老不死OLビクニさんの過去が明らかに!? けど、全然たいしたことないってのがらしいです。実際、不老不死だったりすると、人生はこんな感じに費されるのかも知れませんね。そして、マージ・ヤン、イソ・ズウリというゴノレフに変わる新たななにかが現れて、やっぱり新聞沙汰がまずかったのかな。ゴノレフ部の面々は自粛中なのかも知れません。
『4コマの星』のどちらに転んでも嬉しい…
発言は、なんかわかるような気がする……。けど、私は過去に一度だけメイド喫茶にいったことがあるんだけど、ここまで手のこんだ店ではなかったのだけれど、ジャンケン一回300円とか、ケチャップで絵とか、こうしたのりには参加できないんです。その場のルールに抵抗してしまう、そうした性格で楽しめるものも楽しめず、ずいぶん損をしている、そんな風に思います。
『なでしこ3on3』は鞠子のレベルアップが見られて、このずっと伸びなかった人がちゃんとしたプレイヤーとして活躍できるまでになったところ、これはよいなと思えて、やっぱり私は、できなかったことができるようになるということ、できなかった人ができるようになるということ、そうした話が好きなようです。正直、恋愛模様よりも、プレイヤーとしての成長ものとして楽しみたいと思っている節があったりするくらいです。
そして、できない人、花形まつるが主役をはっていた『白衣の男子』が、ついに最終話を迎えて、前回、前々回の、伊達と花畑の話が主役花形にバトンを渡すかたちで終了。みな、それぞれの道を歩く。そうした中、主役花形はいたらないながらも、段々に覚悟を決めていって、このちょっとは成長している、けれどそれでも完成されてるわけじゃないっていうところ、これは花形というキャラクターを一貫させて、よかったです。長く続いた漫画でしたね。もう十年くらいやってたんでしょうか。私は単行本から入ったんでしたっけね。学生から看護師になって、そして数年。もうそれだけの時間がたったんだなって思わせる、そんな最終回だったと思います。長らくの連載、お疲れさまでした。結構好きで、楽しみにしていました。
- 『まんがタイムスペシャル』第18巻第8号(2009年8月号)
引用
- 藤島じゅん「4コマの星」,『まんがタイムスペシャル』第18巻第8号(2009年8月号),148頁。
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