2009年6月28日日曜日

『まんがタイムオリジナル』2009年8月号

ようし、今日は『まんがタイムきららキャラット』で書くぞ。昨日から、その気でいたら、ええと、ああ、『オリジナル』のほうが先か。ううむ。ちょびっと肩透かし。昨日、27日に『まんがタイムオリジナル』と『きららキャラット』とKRコミックスが出たものですから、まずはKRコミックスで書いて、それから本来の発売日の早い順に書こうと思って、その発売日を勘違いしてしまっていたというわけですね。勘違いはよくあることです、っていうか、今でも正直迷います。今は公式カレンダーで確認しながら手帳で管理していますが、それをやめたら、もうわけわからなくなるだろうなって思います。

『あかるい夫婦計画』の捨てられないタイプ。これには大別して二種類あるらしく、なにかに使えるかも知れないと思って捨てられない人と、それからそのものに愛着があって捨てられない人と。こちらの旦那は前者、そして私は後者です。いらないとなればぼんぼん捨てますが、愛着や思い出があるためにどう考えても今後なんの役にも立たないだろうものを残したりします。それはさておき、職場に前者のタイプの人がいまして、その人はファイルをゴミ箱に捨てるんじゃなく、デスクトップに何年のゴミ箱というフォルダを作って、すべてそこに移動させているっていうね。実質的にファイルは消さないんだそうで、まあ今はハードディスクも大きくなったから、こうしたスタイルでも問題ないかなって、そんな時代になったんですね。けど私は無用のものがあふれている状況は我慢ならないので、いらないファイルは捨てたくてたまりません。はなこさんタイプに近い? いや、多分はなこさんから見たら、どっちもどっちだろうと思います。

『ささきまみれ』の「未知への挑戦」ですけど、世の中っていうのは、たいていこんなものかという気もしましてね、同じものを、名前を変え、見た目を変えて何度も売る。そうしたものは、結構多いように思います。はやりが過ぎて、忘れられたころにやるのがお勧めね。

『今日から寺バイト』は、扉ゴマ、とてもいい。黒ベタいっぱいでそれで凛々しいお嬢さん。スカートも長い! 完璧だ! と思ったら、なんかシビアそのものといった感じのお姉さんになってた。でも、なんかこういう媚びない感じ、漫画が媚びないといってもいいかも知れませんが、特に男性読者に対して、そういうところ、ちょっといいかもって思いはじめています。

開運貴婦人マダム・パープル』は、今回もとってもモエモエな感じでした。居酒屋阿鼻叫喚!! はものすごい笑った。口紅も、それから伸子も。派手さはないけど、レベルは高い漫画、本当にモエモエな漫画だと思います。

『恋するマロン』は、ほのぼのお姉ちゃんの雰囲気が軸になっていて、ゆるいギャグ、けれどそれがいいと思える、そんな空間になっているように思います。シビアさとか、そういうのはないけれど、むしろそういうのがないっていうのがよいのだろうな、そんな風に思います。

『先生のたまご』、フリーダムな教師たちが楽しいなあと思って、多分現実にこういうことやると、大変なことになってしまったりするんでしょうけど、けどさ、こういうのを許す、そんな空気は世の中には必要だと思うんですよ。以前私のいったイタリア、営業中の店のレジで、電話ごしにおいおい泣きながら別れ話しているお姉さんがいて、けれどそれでも別におかしくなかった。仕事はちゃんとして、にっこりとグラツィエ。なんら問題ない。知人に聞いた話、アメリカでのこと、イーグルスのライブにいったら、フリーのTシャツを配る列に制服の警官が並んでた。パトカーに残る同僚に、にこにこしながら、これどうよ、みたいな感じで見せているのがすごい面白かった。もちろん誰もなんもいわない。警邏は、同僚がちゃんとやっているからいいんでしょう。こういう、世の中のゆとりみたいなもの、ぎすぎすとしない、すきま、歯車の遊びみたいなもの、そういうのがない社会は息苦しい! そう思う私には、すごく楽しい漫画でした。教師がフリーダムでもいいじゃないか。プロとして求められるものがあって、それに応えているというのなら、そこにプラスαでゆとり、遊び、そういうのがあってもいい。その楽しそうな様がとてもいい! そんな風に思いました。

そこぬけRPG』は、私は女子過多の大学に通っていたのですが、友人がやっぱり服だなんだのチェックがあるから大変だっていってました。でもって、カナさんのネックレスって、Vivienne WestwoodのOrb Locketとかいうやつ? 詳しくないから、よくわからんのだけど。すごいよね、こういうのの値段。っていいながら、もっと高い楽器を買おうと画策している自分、結局人の趣味なんて理解できないってことなのだと思います。アクセサリーに金を払う余裕はないわー。

女の子会議に関しては、カナさんの仕切りがはいって、こういう差配ができるところが女王様といわれる所以なんだろうなと、そんなことを思って、ということは、この人はきっと大女王様なんだろうな……。55cm藤崎さんにスポットライトの当たりそうな流れに、次回への興味も高まります。

『明日もひまわり荘!』、松田円のゲスト掲載作。大学の裏手のアパート? に入った女学生がヒロイン。けど、今回はまだ序盤だから、なんともいえない感じです。悪くはないと思いました。そのアパート? の謎が明らかになる次回、本当にどんな秘密があるのだろう、それが楽しみです。

『おかまん研』、なんともいわれんものがあります。私は、こういうの嫌いじゃない。つまり、好き。あの連続離脱のところなんかは、かなり面白かった。けどこれが一般的かといわれると難しい。一般的でなくてもいいんですが、私は一般からかなり離れてるだろうと思いますし、ただこれが残らなかったら残念だな、なんとか残ってくれるといいな……、などと思っています。

L16』、コンテストにエントリーできなくてごねるユキの、あの吊り目がいいなと思ったり。けど、ああいう浴衣にはちょっとなんか抵抗あるなあ。いや、でも強いて浴衣と思わなければ、わりかしオッケーです。普通に着物や浴衣が不断着として残り続けていたら、こういう発展もあったのかも知れないな、なんて思ったりすることもあります。

『SPさん』、淡々として面白いです。薬味とか、カリカリとか。いや、でも、あのロボット掃除機ですか? あれはなんかペットみたいに感じてくる瞬間があるとかなんとか聞きます。無生物にも、なんか愛着を持ってしまうみたいな感じ、すごく微笑ましい、なんて思います。

『ミラクル書店』、最終回でした。前回の続き、告白されて、けれどばたばたするうちに、なんか蚊帳の外みたいになっちゃう西田くんはちょっとかわいそう。でも、店長、紺野さんは大逆転だったなあ。好きな漫画でした。終わっちゃうのは残念です。そして『マルビプリンセス園華サマ』の周辺、恋愛のもろもろに決着がつくか? そう思わせて、そうではなかった。現状のまま、けれどあの頼りなかった正太が帰ってくる、それもしっかりとした、そんな感じになって帰ってくるというラストで、これはお姫様に相応わしい王子様になりましたってことなんでしょうね。いい終わりかただったと思います。『ミラクル書店』も『マルビプリンセス園華サマ』も、本当にお疲れ様でした。

ただいま勉強中』、そうかこれからは第一次産業が熱いな……。いや、大変なことはわかってるけどさ、けど今後第一次産業が重要になる時代がかならずくる、と思ってるのは事実で、ただその時代がくる前に疲弊しきったりしたら大変ね。千里のオカルトに対するスタンスが最高でした。信じてないんじゃん! 妙に現実的なところ。そういうのはいいなと思います。

『Oh! トラブル小町』、新田朋子の新連載。ソムリエになりたくて、居酒屋に勤めることになる女の子の話。素直な田舎の子と、ちょいとすれた女将さんのキャラクター、それで話を進めていくのだと思います。『ご近所コネクション』は岡田がるの新連載。マイホーム、ええとマンションかな? を購入して、個性的な隣近所と関わって、という話のようです。しかし、マンションの自主管理方式とか委託管理方式とか、そういうの意識したことなかったから、これは知っておいた方がいいんだろうな。どちらもまだはじまったばかりで、どういう風に展開していくかは、次回以降ってところ。楽しみに読みたいと思います。

『時間がない!!』の空調の話。以前、私の職場でそういうことがあって、しかもサーバ室がそうで、で、熱でサーバが止まっていて、大騒ぎでした。ダンボールでダクトを作って、他の部屋から冷気を流したりして、大変でした。この漫画の場合、サーバ室じゃないから大丈夫でしょうけど、でも熱で暴走したりするマシンも出たりするんじゃないか。とにかく、コンピュータというのは発熱うんぬんが厄介で、これからの季節、大変です。というか、パネルヒーターみたいなもんだからなあ……。

『おたママ♥』の夏休みのしおりは、きっと気付く親はあるはずだ……。でも、気付く人間は仲間だから大丈夫なのか? 『花咲だより』、試験会場でやりたい放題のお姉ちゃんがいいなあ。なんのかんのいって、弟思いなんだよなこの人、っていうのがたまに見える。今回もそういうところがちらほらあって、よい話でした。

『毎週火曜はチューズデイ!』が帰ってきた! ガジガジしながら帰ってきました! あいかわらず面白いな。あの個人的な感想ですってところのナンセンスさ、ああいうの、実によいなと思います。

オリジナル新人ギャグまんが展は、結構よかったです。「ゴミ出し」とかもいい、「姉のがんばリズム」なんかもいい。失敗した姉に対する弟のはげましの言葉、ああいうの、なんかいいなと思いました。

  • 『まんがタイムオリジナル』第28巻第8号(2009年8月号)

引用

  • ÖYSTER「毎週火曜はチューズデイ!」,『まんがタイムオリジナル』第28巻第8号(2009年8月号),169頁。

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