2009年1月22日木曜日

三菱鉛筆 ユニホルダー

 この間から、ちょっと真面目に音楽に取り組もう、そんな気分になっています。具体的にはサクソフォンなのですが、アルトサックスは修理調整してもらったし、ソプラノサックスは買ったしで、もうこりゃやる気にならないと嘘だ、そんな気分であるのですね。なので、鉛筆を買いました。正確にいうと芯ホルダー、樹脂製のホルダーがあって、そこに芯を差し込んで使う、書き味やなんかは鉛筆だけど、鉛筆とはちょっと違うという代物です。しかし、なんでサックスを吹くのに芯ホルダーが必要なんだ? リードを鉛筆で黒く塗るといいんですよ、って、これは嘘です。信じちゃいけません。楽譜にね、書き込みするのに使うんですよ。覚え書き、注意事項、楽譜にはそうしたものが書き込まれるものなんですね。

そして、楽譜への書き込みは鉛筆がいいのです。まあ、シャープペンシルでもいいんですけど、私はあんまりシャーペンは好きじゃないので、線が細いしさ、製図するような人には必携なんでしょうけど、私の好みではありません。だから、もっぱら鉛筆を使ってきたんですけど、鉛筆というのも善し悪しで、すごくいい道具で好きなんですけど、ほら、軸が短かくなってしまうでしょう。短くなりすぎると、さすがに書きにくい。けれど、まだ書けるからといって使い続けてしまう。ホルダーを使ったらいいんですけど、私はあれはあんまり好きじゃなくて、って文句が多いな。けど、そう思うんだからしかたがない。しかたがないから、よりよいものはないかと思っていた。そうしていきついたのが、芯ホルダーです。

私の買ったのは、三菱鉛筆のユニホルダーというものです。これは、芯が4Bから4Hまでそろっていて、それを軸にセットして使う。軸、つまりはこれがホルダーであるのですけれど、外観は鉛筆、それも三菱ユニをかたどっていて、持ち手だけはローレット加工された金属になっている。ちょっと細過ぎるようにも感じるのだけど、まあそれはそういうものだと思うことにします。

私の買ったのはBでした。やわらかめの芯を選んだのは、少ない力で濃くはっきりと書けることを期待するからです。そもそも私がシャープペンシルではなくて、鉛筆を好むのは、太くしっかりとした線が欲しかったからで、それはやっぱり演奏時の視認性に関わるからなんですね。ぱっと見て判断できる、そうでないと困ります。小さい、よく見ないとわからないような書き込みなんて、役に立たないのですよ。だから私は鉛筆を愛用してきて、そして今芯ホルダーに移行しました。そういえば私の師匠は、1.0mmだったか、やけに太いシャープペンシルをお使いでした。色鉛筆を使う人もあるそうですが、間違ったり考えが変わったときとかに消しにくそうだから、私はちょっと使いたくないかな。ともかく、見やすさを重視する結果、これという筆記具にいきつく、そんなことも多いように思います。

私が、最近、とにかく書き込みしなきゃと切実に思ってるのは『歌謡曲のすべて』だったりします。自分が歌うときに、何カポで歌ってたか、それがもう覚えきれなくて、だからとにかく書いておかないといかん。いや、本当に切実な話なんです。本番なんかで、突然わけがわからなくなることだってある、そんな時に書き込みに助けられたという経験は一度や二度ではありません。だから、本当に書き込みは大事。これは音楽をやっている人なら、きっと理解してくださることだろうと思います。

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