2008年10月12日日曜日

Nothing Like the Sun

 iMac修理中に聴いたCDは、先頃とりあげましたEnyaのThe Memory of Trees、そしてStingのNothing Like the Sun。初日はこの二枚を聴いて、最初に聴いたものはThe Memory of Treesでしたが、最初にCD棚からピックアップしたのはNothing Like the Sunであったように記憶しています。このアルバムは、私の好きな曲であるEnglishman in New Yorkを収録するものなのですが、よくよく思い返せば、Englishman in New Yorkはテレビで流されていたPVをきっかけとして知り、ちゃんと聴きたくてアルバムまで買ったのでした。PVをきっかけにして買ったといえば、The Memory of Treesもそう。意識していなかったのですが、両者ともにそうだったというのがちょっと面白いです。

しかし、なぜこれをピックアップしたのだろう。まず、クラシックを外したことはよく覚えています。クラシックなぞ聴いてられるか、ってほどではないですが、正直、あんまね、クラシック音楽は好んで聴きたくないのですよ。そして次にインストゥルメンタルを外しました。サントラもインストに含みます。結局は歌が聴きたいなということなのです。でも日本語だと文章書くのに邪魔になる、だから外国語の歌となったのですが、それでもなおStingやEnyaが選ばれたのには、それらのアルバムが私に残した印象がなににも増して強かったからなのでありましょう。

私は日頃ロックを聴きつけているわけではありませんが、Stingの音楽はロックだというけれど他のロックとは一味違う、そんな風に感じられて、なんでなんだろう。Stingの歌のためなのでしょうか。メロディアスで、少し癖のある歌い方が耳に印象深く響いて、たまに無性に聴きたくなる。あるいは、なにか聴きたいなと思った時に、Stingで探す手を止める。そんなことはこれまでにも度々あって、それからしばらくはこのアルバムがかかりっぱなしになる。Englishman in New Yorkを聴きたいということもあるけれど、他の曲、というよりもむしろこのアルバムを聴きたいということも多く、だから音楽は単体で意味を持ちながら、アルバムとしてまとめられた総体としても意味を持つのだとあらためて意識させられます。私のこのアルバムに対して感じている印象は、まさしくそうしたアルバム単位で聴くということの価値を自ら裏付けしているように思います。ゆえに私は、いつまでたってもアルバムでの購入に、さらにいえばCDという媒体込みでの購入にこだわり続けるのだと思います。

CDで買うかデータで買うかなんてのは、アルバムで聴くことの価値には関係しないはずなんですけどね。わかっていながらメディアを捨て切れない。だからこそのこだわりだっていうのです。

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