コンピュータを修理に出している間は、ポータブルCDプレーヤーで音楽を聴いていた。その話もこれで終わり。今日は、第三夜に聴いたCDを取り上げようと思います。さて、その前にちょっとつまらない話。いやね、私も人間だから、暮らしていく上でいやんなったりすることがあるわけですよ。ちょいとそれって違ってないかねと、よしゃあいいのに指摘したら、ねちねちとしつこくやられてしまって、ああもういいよ、あんたが勝ちでいいよ。議論なんてのは勝ち負けじゃないんですが、人によってはどうも勝負事であるようで、そういう人に指摘しちゃいかんですね。とまあ、そんな感じでげんなりした夜、なんぞ音楽をと思って選び出すのがブルースときた。でも私はブルースのアルバムなんて持ってなくて、ということは、そうご存じロバート・ジョンソンです。早世したブルースマン。なんか、後のロックにも影響を与えた、すごい人だそうですよ。
ブルースというと、なんだか泥臭い印象がありますが、ロバート・ジョンソンに関してはあまりそうした泥臭さや地の底から沸き起こるような苦悩の響きとは無縁です。むしろ、結構モダンといいますか、スタイリッシュな印象で、けれどそうかと思うと地獄の猟犬につきまとわれてたりする。ファルセット取り混ぜて歌うスタイルは、当時は異色だったらしいですね。ですが、それが伝説織り交ぜ今にも語り継がれるようになるのですから、なににしても前例にとらわれるのではなく、自分のスタイルを確立して突き進むのが大切なんだろうなと思わせます。
ロバート・ジョンソンは、ブルースを歌う人よりもギターを弾く人にこそ人気のあるブルースマンと思われて、というのは、昔ポピュラー音楽史を履修した時に、それほどクローズアップされていた覚えがないんですね。けれど、いざギターを弾くようになってみると、ロバート・ジョンソンの名前は、あっちにもこっちにも出てくるといった具合に重要度を増して、だから私もいつかロバート・ジョンソンを歌えるように、なんて思いながら、練習しないものだからちっとも身に付かない。まあ、いつかね、いつか。こんなことをいってるから、いつまでたっても駄目なんですけどね。
そんなわけで、今私が興味を持っているのは、アコースティックギター界のジャイアント、打田十紀夫の『ギター・スタイル・オブ・ロバート・ジョンソン』です。これ、リットーミュージックのサイトでサンプルムービーを見られるのですが、それがもうかっこいい。こりゃ自分でもやってみたくなるなあ。というわけで、もうじきしたらブルースに挑戦してみようと思います。もうじきってなんだよ、っていわれそうですが、いやなに、今はボサノバで忙しい。なんでもかんでもいっぺんにというのは、やっぱり無理ですよ。
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