ついに買ってしまいました。Littlewitch Vocal Collection vol. 1。前から買おう買おうと思っていたのですが、とりあえずサントラ手に入れてからだなんて悠長なこといってたら在庫がなくなってしまったようで、なんてこったー! 仕方がないのでオークションで手に入れましたとさ。ええと、新品、大きな箱に入ってる。本当に大きくてびっくりしたんですが、このへん実にLittlewitchというソフトハウスらしいといいますか、思いがけないところに力を入れてくるんです。ゲームだってね、中のボール紙抜いて畳んで終わりみたいなパッケージが一般的というところ、ここのは一味も二味も違います。なんか化粧箱みたいになってるの。だから畳めない。手に入れた喜びという点ではすごいんだけど、かさばるんだよね。でも、捨てられない。マニアだから。ほんと、Littlewitchのパッケージにまで気を抜かないところは、Appleに近いものがあると思います。
手のかかっているといえば、Littlewitch Vocal Collection vol. 1もそんな感じで、普通のプラケース入りかと思いきや、デジパック仕様。そういえばAllow time to Brewもそうだった。これ、金かかるって聞くんですが、それでも躊躇なく投入してくるところがLittlewitchらしいところだと思います。
さて、肝心のアルバムの内容ですが、これ聴いて私はその思いを強くしたのですが、音楽というのはやっぱり、付随する思い出、記憶に左右されますね。もし私がこれをまったくの予備知識なく聴いたらどう思っただろうか。だってね、『白詰草話』のOP、ED聴いたときなどは、ぐっと締めつけられるような思いがした。オープニングのアニメーションが脳裏にひらめき、そして陰鬱なシーンに重なって聴こえてくるEDのイントロ、そのたびたびの情景が思い浮かんでくるようで — 、ああ、好きだと思ってしまうじゃないですか。
けれど、こうしてゲームの雰囲気をともに語ってしまうのはフェアではないと思います。なぜって、ゲームが関係しなければ意味がないような話にでもなれば、私が好きだと思った音楽に対してすごく失礼だと思うから。Littlewitchのゲームを知らないという人が聴いてもきっと伝わるものはあるはずだと、そう思える歌ばかりなのですから。
例えば『白詰草話』のイメージソングなどを思うといいのです。あるいは『リトルウィッチロマネスク』。これらは私ははじめて聴く歌で、けれどやはり感じるところがあるのです。伸びやかな女声の美しさに魅了されるかと思えば、わいわいと元気さを持って楽しげに気分を盛り上げてくれる歌もあって、ゲームという文脈を離れても好きになったろうという歌をいくつも見付けることができます。絶品かといわれるとどうかと思う、極上かといわれてもうなずけないかも知れない、けれど好きかといわれれば好きだと答えること間違いない。しっとりと心に触れてくるような、ノスタルジーかき立てる歌があれば、微笑みをもって迎えたくなる歌がある。このアルバムにはそういう歌がたくさん収められています。
どれが一等に好きかはいわないでおこうと思います。スタート地点が違うもの。これまで何度も聴いた歌があって、このアルバムでようやく聴いた歌もあって、だからこの先何度も聴いて、その上でないと私にはなんともいえない。それくらい、好きになれそうな歌があるってことだと思ってくださったら幸いです。
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