リコーGR BLOGの恒例トラックバック企画、9月末のお題はなにかといいますと、先月に引き続いてのご当地自慢、ご当地自慢、パートIIなのであります。これは、先月、寄せられた写真がこれでもかと興味深かったがためにもう一度やろうという運びになったとかで、実際私も京都市内に写真を撮りにいく(ちょっと嘘、買い物のついででした……)など、張り切ってこれぞという面白名物を探そうとしたものでした。けど、今月は諸般の事情から写真を撮りに出ることかなわず、仕方がないといってはなんですが、地元中の地元、まさしく住んでいるこの地に題材を求めたのでありました。ということで、今月もトラックバック企画『ご当地自慢』に参加します。
さて、私の住んでいるところといいますと、京都は長岡京であります。784年から10年間、長岡京という都があったという土地で、まあ悲しいほど知られていないのですが、それに大極殿は隣の向日市だものなあ。まあ、それはいいや。歴史ロマンを駆り立てる街長岡京には特産として全国に誇れるものがあります。それはなにかといいますと筍。老舗の錦水亭は、日本屈指の筍を食べさせる料亭として知られています。
でも、残念ながら今はもう秋。筍の季節というにはあまりにはずれてしまっています。ということで、薮に入って、竹の写真を撮ってきました。なぜ竹か。それはこういう理由からです。
そう、長岡は日本に孟宗竹が伝来した地であるというんですね。わお、知らんかったよ。この石碑はうちの近所にあるのを撮ったものなんですが、ほんと、長岡に引っ越してくるまで、ここが日本における孟宗竹発祥の地だとは知らぬ存ぜぬでした。ここら乙訓と呼ばれる地域が日本屈指の筍の名産地であるとは知っていましたけど、まさかここが発祥とは……。
土曜に薮に入ったときには、日もさんさんとさしてなんだか妙にあっさりとしてしまったと感じられたものですから、雨でも降ればよいのになあ、そう思っていたら日曜にうってつけ、雨が降ったので、傘さして同じ薮に入りました。そうしたら今度は暗くて、三脚持っていかなかったものですからどうしようもなくて、仕方がないから手ぶれ覚悟、ISO400に設定して白黒で撮ってきました。それがこの写真:
竹薮というのは鬱蒼として重苦しいのがいいと思います。ことこれが夜ともなれば、通り抜けようなんてのもはばかられるおそろしさ。けれど私は一時期ここを自転車で駆け抜けて職場に通っていて、慣れれば夜でも平気。風にざわざわと揺れる薮のシルエットも趣があったなあと、そんなことを思い出します。
- 森山大道他『GR DIGITAL BOX』東京:東京キララ社,2006年。
- 『GR DIGITALパーフェクトガイド—銘機「GR」の系譜はデジタルへと進化する』(Softbank mook) 東京:ソフトバンククリエイティブ,2005年。
- 『GR DIGTIAL Perfect guide Vol.2』(Softbank mook) 東京:ソフトバンククリエイティブ,2006年。
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