昨日、持ち運びできるオーディオレコーダーを買うとしたらM-AUDIOのMicroTrack 24/96あたりがいいんじゃないかなというよなことを書いたら、yujirocketsさんがZOOMのH4がいいんではなかろうかという記事を書いてくださった。で、リンク先を見てみて、おお、これは確かによさそうだという印象を得て、なんだろう、すごくスパルタンな外観を持ったレコーダーです。レコーダー上部にX/Y配置で取り付けられたマイクロフォンがSonyのPCM-D1を彷彿とさせて、いやがうえにも高まる期待とでもいえばどうでしょう。実際、ZOOM H4が主眼としているのはMicroTrack 24/96やEDIROL R-09の占める位置でありましょうが、ライバルをよく研究して、一歩先を目指しているというのがよくわかる仕様であると思います。
H4のどこが一歩先かというと、先行製品の持つ魅力、 — 24bit/96kHzリニアPCM録音可能で外部マイクとしてコンデンサマイクを2系統接続可能であるなど — をしっかり押さえて、そして他社製品にない魅力を押し出しているところです。例えばマイクをX/Yで付けてくるというのもそうであり、ただステレオというわけではないという+αな主張が感じられますし、さらに最適な録音レベルを知るためのオートゲイン機能、その上DSPエフェクトが搭載されている。これ、つまりはリミッターがついてくるということですが、正直一発録りしなければならないような場合、リミッターがないと怖くないですか? リミッターを使うことで原音そのままではなくなるという嫌いはあるけれど、思いもかけない過大入力のせいでクリップノイズが入って台無しというほうがずっと嫌です。気に入らなかったらやり直せる場合ならいいけど、そうでないケースもあるわけで、となるとやっぱりリミッターがあるというのは魅力的だと思います。
まだまだ魅力がある。ええと、4トラックマルチレコーダーになるんだそうですね。けど私はこういうのはPCでやるから、MTRモードはいらないや。となると、もうひとつの売りであるUSBオーディオ・インターフェイス機能が光りそうです。実はですね、昨日の記事を書いているときにですね、こいつらがオーディオ・インターフェイスとしても使えたらいいのになと思っていたんです。マイクスタンド立てるまでもなく、簡単にマイクを使いたいというようなことはあるじゃないですか。そういうときに便利かなと思って、さらにSkypeで歌うときにエフェクタが欲しいといっていた、そういう需要も満たしてくれそうです。って、リバーブかけたい場合は4トラックモードじゃないと駄目ですか!? ええーっ。ってことはオーディオインターフェイスとして使う場合にはどうなんだろう。リミッターくらいは使えて欲しいんだけどなあ。
正直、録音時にリミッター以外のエフェクトはいらないので、その他のエフェクトやら機能やらは、私にはオーバースペックと感じられます。チューナーになるのは便利だと思うけど、これをメトロノームとして使うのはどうなんだろうという気もしますし、でもついていて困るものではないから、いざというときに役立ってくれたりはするのかも知れません。
とりあえず単純な雑感に過ぎませんが、これがR-09に劣るとすれば4GBのSDに対応してない(らしい)というところ、MicroTrackに劣るとすれば充電池への対応が(公式に)謳われていないというところくらいでしょうか。だから、私がもしこれを使うとすればSANYOのeneloopが使えたらいいのになあといったところかと思います。eneloopはちょっと径が普通の電池よりも太いらしいと聞きますので、うまく収まってくれるといいけど、ちょっと心配に思うところであったりします。
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