私がBUMP OF CHICKENを知ったのは、おそらくおおかたの人と同様、『天体観測』という曲がきっかけです。一体この曲をどこで聴いたのか、知ったのかは正直今やさだかではないのですが、でもこの曲があたった頃は、テレビでも街中でも、とにかく耳にする機会が多く、その聴くたびにいい歌じゃないかと思っていました。若々しさがあるというか、まっすぐにかけだそうとするかのような溌溂とした躍動があって、階段駆け登り、夜空にばんと躍り出るような興奮めいた感覚を覚えることもしばしば。だから、私の友人がこの曲のPVを録画してくれたときは嬉しかった。今ではもうビデオの時代は終わってしまったけれど、あれらの映像をまた見たいと思う日はまた来るんじゃないかと、そんな風な気もします。
けど、アルバム買うまでにはいたらなかったんですね。他の曲を知らなかったというのも大きかったんだろうけど、次に聴いた曲が『天体観測』ほどのインパクトを持たなかったというのが大きかったのかも知れません。むしろ『天体観測』の印象から逃げ切れてなかったというべきか、とにかく私にとってBUMP OF CHICKENというと『天体観測』がイコールで出てくる、そんな風になっています(ファンの人ごめんね)。
しかし、久しぶりに聴いてみると、ほんと、いい歌だと思います。まっすぐな、ちょっと若さや青さなんてのも感じられる歌詞に、前へ前へ進もうとする力に溢れたメロディ、アレンジ。走りだす若さっていう感じで、その若さにちょっと辟易する部分もないわけじゃないんだけど、けどその辟易で立ち止まらせない勢いがあって、いい感じに引っ張ってくれるのが嬉しく思う、そんな曲であります。しかし、いいね。歌詞がいいわ、メロディがいいわ。聴くたびに、自分はもうおじさんだなあって思わされるんだけど、けどそうした世代性なんてのがはっきりしているまっすぐさというのは嫌いじゃない。そしてこの世代性が受けたんでしょうね。本当、あれだけの人気をもって迎えられたのも、至極当然であると今まさに再確認する思いです。
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