2006年6月2日金曜日

デュープリズム

 このBlogをはじめた当初に、素晴らしいゲームが、素晴らしい音楽があるというのに、絶版してしまったためにそれを皆に知ってもらうことができない。欲しいと思っているものもいるというのに、手にすることができない。なんて不幸なことだろう。受け取り手としての私たちにとっても不幸なら、作品にとっても不幸だと嘆いたことがありました。その音楽というのは『デュープリズム』。ゲームとしても素晴らしかった。なんどもなんども遊んで飽きることがなかった。そして音楽も素晴らしかった。美しく透明感のある音楽。心を沸き立たせる音楽。そしてときには涙も……。

その『デュープリズム』のサントラ7月19日に再発されます!

スクウェア・エニックスのサイトで確認すると、再発サントラの品番はSQEX-10074-75です。今手もとにある旧盤はSSCX 10036。そうか、当時はまだスクウェア・エニックスになってなかったんだ。

アルバムは二枚組。DISC RUEとDISC MINTに分けられるこの構成は、ゲームの主人公が二人であったということを思い起こしてみればなるほどと思えるもので、そしてその両方が素晴らしくて、そうですよ、だってゲームからしてもそうでした。悲壮感の強いルー・シナリオ。ギャグの色合いが濃いミント・シナリオ。そのどちらもがよくて、そのどちらもに胸を打たれて、いやあ泣いた泣いた。そして笑い、あたたかな気持ちになって、このゲームを繰り返しプレイするごとに、私は少しずつ仕合せの感触を強めていった。

サントラにて音楽を耳にすれば、あの時のあたたかな気持ちがじんと胸に落ちます。

曲目を見れば、再発盤は旧盤に同じで、ジャケットイラストも変わりないようです。これがすべて旧盤に同じ仕様で出れば、当時買い逃したという人も嬉しいでしょう。だから、私はできる限り旧盤に同じ仕様で出てくれれば嬉しいと思います。

さて、この再発を喜んでいる人は私以外にもたくさんいらっしゃるようで、なかには、旧盤も持っているけど再発盤も買うんだなんておっしゃってる方もいらっしゃって、けれど私はその人を馬鹿だと笑うことはできません。だって、きっと私も欲しくなるでしょう。ものとしてアルバムが欲しいんじゃないのです。『デュープリズム』というゲームとその音楽、そしてルウやミントと過ごしたあの世界が大好きだということを伝えたい。そしてあの素晴らしい世界のあったことを皆に広めたい。

『デュープリズム』は名作でした。音楽もそうならばゲームとしてもそうです。もしよろしければ手に取ってくださると幸いです。

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