2006年6月14日水曜日

アポロン ゲームミュージックBOX ~メモリアル・サウンド・オブ・ウィザードリィ

あれは私が中学生の頃だったかね。仲間内でWizardryが流行りまして、私もずっとずっと欲しいと思っていたんですが、なにしろ当時は(今もだけど)裕福ではなかったから、簡単においそれとゲームソフトを買うというわけにもいかなかったんです。けど、Wizはいつか買うぞと心に決めていて、当時購読していた『ファミコン必勝本』を見ては心をわくわくさせて、そしてWiz入門みたいなパンフレット(アスキーのかな?)を枕元においてまたわくわくさせて、パーティーの編成はどうしようだなんて、紙にキャラクターの名前や職業なんかを書いて、いつか買う日のことを夢見ていた。その時の、私たちにとってのWizardryというのはファミコン版のWizardryで、ROMカセットならではのレスポンスとバッテリーバックアップによる絶妙のセーブ。遊びました、遊びました。あの頃のデータ、ROMカセットとターボファイルIIに残してあるけど、多分どちらからも消えているでしょうね。ああ、我が懐かしの冒険者たちよ、さらばさらば。

このころ、ゲームミュージックというものがまさしく発見された時代でありまして、『ドラゴンクエスト』がNHK交響楽団を使って録音したレコードが大人気を博して、その影響で次から次へとサントラが出ました。そんなうちのひとつが『ウィ・ラブ・ウィザードリィ』。そういや『ファミコン必勝本』の投稿に、音楽室からWizの音楽が聴こえてきた話なんてのがありましたっけ。誘われるままに音楽室にいくと、先生が音楽室のオーディオを使って『ウィ・ラブ・ウィザードリィ』を聴いていた。「やっぱり、ちゃんとしたので聴くといい音だなあ」みたいなことをいっていたみたいな話だったと記憶しています。

そんな風に、いい大人までをも魅了したゲームWizardryの、また同様にいい大人を魅了してやまなかったサントラ『ウィ・ラブ・ウィザードリィ』が復刻されるということで、あああ、欲しい! 欲しいけど高い! ばらで売ってくれ。またも私は身もだえせんばかりに苦悩しているのであります。

『ウィ・ラブ・ウィザードリィ』だけ聴いたことがあるんですよ。牧野がこともあろうにCDをもってやがりましてね、その当時、CDは高かったんですよ。レコードとカセットは2500円、CDは3000円。そのCDを持っていた。そして私はこれをカセットにダビングしてもらいまして、いやあ、聴いた聴いた。何遍聴いたことかわからない。もうとにもかくにもかっこうよくって、ゲームの音楽をそのまま収録しているんじゃなくて、シンセサイザーを使ってしっかりと作り込んであって、それが本当に格好いいのですよ(一曲一曲解説していってもいいけど、きりがないからやらないけど)。演奏は作曲者でもある羽田健太郎。特典は、全曲譜面付解説書とロゴステッカーですよ。って、なんでこんなに詳細に覚えているかといえば、私はピアノ編曲された楽譜を買って持ってるから。その本にサントラの広告が載っているんですね。

サントラをリリースしていたレーベル、アポロンはもうなくなってしまいました。だから、この機会を逃してはもう『ウィ・ラブ・ウィザードリィ』の入手はかないません。買うか? 欲しいよな? でも一万円を超えるのはきついよ。せめてドラマCDの抱き込みは勘弁してお呉れでないかい!?

ファミコンの音源で聴いて聴いて聴きまくったシナリオ2や3のサントラを手に入れることがかなうというなら、思い切るのもいいかも知れない。どうしようか、まだちょっと迷うことにします。

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