2006年6月21日水曜日

Raspberry Heaven

 胎教ミュージック、だいにだーん。今日はRaspberry Heavenの紹介です。もうこの曲についてはあれこれ説明する必要もないんじゃないかと思いますが、かの有名な漫画『あずまんが大王』がアニメ化されたときにEDテーマとして使われたのがRaspberry Heavenでありました。OPテーマの『空耳ケーキ』も素晴らしかったとは思うのですが、こちらは少々元気すぎるかも知れない。というわけで、穏やかでロマンティックで、なんだか聴いているうちに涙がこぼれそうになってしまうRaspberry Heavenを選んだのでした。

Raspberry Heavenは本当に美しい本当によい曲であると思うのですよ。『空耳ケーキ』だっていいですよ。けど、私にはRaspberry Heavenがすごく耳に残り、あのアニメを見て、なにはなくともこの曲だけは手にしなければと思った。そしてマキシシングルを入手して、聴いて、そうしたらやっぱり素晴らしい。詞もよい、メロディもよい、アレンジもよければ、その歌声もよくて、ここ数年における大ヒットであると思ったものでした。

変拍子といえば『空耳ケーキ』にこそ顕著ですが、ところがRaspberry Heavenにおいても拍子の工夫がされていて、それはリフレインにおけるヘミオラ。ヘミオラとは3拍子の曲を2拍子で取ること、またはその逆Raspberry Heavenのリフレインでは2拍子系と3拍子系の異なるリズムが、一小節ごとに交代してあらわれ、独特の推進感を生みだすことに成功しています。メロディはポップに跳ね、そうかと思うとしっかりと拍を刻み、この緩急の妙! 音楽の魅力はリズムにこそ生まれる。音楽の根源であるリズムを実によくつかんで膨らませることに長けた人たちであると感心しました。そして、そうした理屈でははかれない、大変な魅力を持ったこの曲を知ることができてよかったと、本当にそんな風に思ったものでした。

引用

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