2006年6月7日水曜日

ラディカル・ホスピタル

 今日はちょいと病院に行ってきました。といっても、どこか具合が悪いとかそういう話ではなくて、見舞いです。まあ別段深刻な状況ではないと聞いていたのでさほど心配もなく見舞って、実際そんなに気をもむようなこともなかったので安心したのですが、そりゃそうと、着いて最初にいわれたのが「あんたが来るんやったら、なにか本を持ってきてもらえばよかった」。すなわち、私がいくとは思われてなかったということでしょうね。

さてですよ、入院している人に差し入れる本はといったら、いったいどういうのがいいんでしょう。私としては『まるっと病院パラダイス』なんて面白いと思うんですが、実際に入院してる側からしたら微妙かも知れない。ううーん、ちょっと考えて、やっぱりここは『ラディカル・ホスピタル』の出番じゃないのかなあと思った。いや、別に病院ものにこだわる必要なんてなにもないんですけどね。

『まるっと病院パラダイス』が微妙というのはですね、その内容が結構過激なものですから、不安がらせちゃいかんよなあとそういう理由です。だって、本当にあった病院のすごい話、というタイトルでも充分通用する内容です。とにかく面白いんですが、健康なときでないとちょっと厳しいかも知れません。

白衣な彼女』なんていうものもありますが、これもちょっと過激なものですから差し入れには向きませんな。作者は女性、ご存じたかの宗美でありますが、男性向けの表現が多く含まれている漫画ですから、ちょっとね。

ということで『ラディカル・ホスピタル』かなあと思うのです。タイトルにこそ過激だなんて書かれていますが、内容はというと実に穏当。丁寧なネタ運びに、ちょっと心温まるようなところもあって、これを読めば医師や看護師が身近に感じられるようになるんじゃないかと思われます。たまには医療における問題点なんかにも触れながら、けれど深入りしすぎてどろどろになるというようなこともなく、非常によいバランス感覚で乗り切っていく。夢もあれば希望もある、そういう病院漫画なのです。

多分、患者が読んでも面白いと思います。健康であっても面白いと思います。それに、多分、医師や看護師が読んでも面白いと思います。だから、差し入れるのならこういう漫画を、そして回し読みなんかしてもいいんじゃないかと思います。

よし、ちょっと買いにいってこよう。

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