2005年8月1日月曜日

EVERYDAY AT THE BUS STOP

 先日の眼鏡盗事件の続きです。

なんでも神奈川じゃ眼鏡盗が出たんだってねえ、などと話していたら、なんでか話が眼鏡フェチの方向に進んでしまいました。というのも話をしていた中に眼鏡フェチっぽい言動をしてみせたものがいるからでして、フェチというのが普通の言葉になって久しい昨今、こういうことを軽々しく口にする人は増えたように思います。でもって、その彼はというと、Tommy february6とか好きなんちゃうんとか問われてまして、それに答えていうことにゃあ、好きなんだそうですよ。ええーっ、なんだいそれって私は思った。あんなのどこがいいんだい、私はあんなの好かんですよっていいましたともさ。

嫌いな理由を問われてしばし考えました。そうですね、あんまりに戦略的すぎるところが好きじゃないんです。ええ、あんまりに作り込まれたものって、逆によくないものなんですよ。

でも実をいいますと、私はTommy february6の『EVERYDAY AT THE BUS STOP』をちゃんと持っていたりするんですよ。でも誤解しないでくださいましよ。私はこの曲をFMで聴いて覚えまして、だから歌っているのが誰かなんて、ましてやその風貌なんて知りやしなかったんです。あの、なんだか昔懐かしい感じのオールディーズ・テイストに興味を引かれて、これなかなかいいじゃんとか思っていて、こんな具合に予備知識のまったくない私でしたから、深夜のテレビで映像を見て度肝を抜かれました。なんじゃあこりゃあ、と思って、仕方がないからDVD付きのシングルを買ってしまいました。

でも、きちんと腰落ち着けて見て、聴いて、やっぱりこれは音楽だけの方がいいと結論づけるにいたりました。あのけれん味 — 眼鏡だとか、チアだとかの作り込まれたいろいろはないほうがずっと曲のよさを知ることができるんじゃないかと思って、今でもこれは私のお気に入りになっています。確かにあの作り込みはたいしたもので、よくあそこまでやったよなあと感心しはするのですが、それでもやっぱり私には歌だけで充分で、それはきっとラジオで聴いていたころの印象、歌のよさというものが、頭の奥にしっかり残っていたからなのだと思います。

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