2015年7月16日木曜日

『まんがタイムきららミラク』2015年9月号

『まんがタイムきららミラク』2015年9月号、発売されました。表紙は『城下町のダンデライオン』、アニメも放送中、期待しながら楽しみに見ていますよ! さて、表紙は茜様と岬、ふたり夏空の下、それぞれの個性よく見える、そんな格好で登場です。白のワンピースに麦藁帽子がキュートな茜様に、ちょっとお腹なんか見せちゃって、体のラインも出しちゃってな岬。ふたりの個性、ひかえめな茜様に元気で活発な岬、しっかり出ていていい感じです。しかし、岬、こんだけ露出があって、色気がないではないけど、むしろこの人の気取らなさが目立つ。ええ、岬もまたいいキャラクターだと思います。

『魔法のマホ学』、最初はどういう漫画なのかなと手探り? おそるおそる読んでいったんですけど、なかなかにいいじゃありませんか。主人公は夜月さより。文武両道完璧お嬢さんで、誰よりも努力してるし、みたいにいっちゃったらスッキリしそう。いえないんですね。友達いないんですって。なので、お昼はいつもぼっちで、空き教室でお弁当。今日もひとりで、と思ってたら、なんだかおかしな二人組。同じクラスの伊世マホとその姉雨竜に侵入されちゃってて、しかも弁当奪われちゃった。このふたり、魔法使いらしい。元の世界に帰りたい、そういうんですが、そのためのアイテムをいろいろ集めないといけないんですね。ヒントをもとにアイテムを作らないといけない。そのアイテムの素材探し、さよりも手伝うことになりそうなんですね。さよりの引っ込み思案で内気、そう見せて、実は押しが強い、ちょっとぶっとんでる、そんなキャラも面白い。変人枠と思われたマホに雨竜を食っている、そんな具合であります。

『ツキウサロケット』、これも悪くないですよ。天文部の三人。新井那由多に宇佐美椎希、伊藤蝶子の活動は、夜、那由多の家に集まって、月の観察といいながら、おやつにお茶。ええ、のんびりゆったり部活動、そんな雰囲気だったんですね。けれど、物語はここから。空から落ちてきた女の子。ミラと名乗るその子は、月からきた宇宙科学の研究者。ロケットできたんだけど、トラブルで落ちてしまいました。学校に落ちたロケット、大きな故障はなかったのだけど、燃料がない。その燃料というのは、人の心の一番星、人の心に存在する正の感情の結晶だというのですね。かくして、天文部の皆も結晶探しを手伝うことになって、けどまずはお茶とおかしで一服。ゆったりのんびり結晶探しといった感じですが、キャラクターの可愛さ、そのやりとりに魅力がばっちり発揮されまして、とってもチャーミング。華やかで、きれいで、悪くないなって思ったんですよ。

『おりがみメモリアル』、神様が作った星の世界。星のひとつひとつに神様がいる? いや、放棄されたものもあるのか。そんな星のひとつ、不完全な星に座り込んでいた女の子。なぜここにいるのかわからないという、その子を助けよう、そういった話でありますよ。迷子の子、あお。助けようというのは、宙神の星からやってきたここ。郵便配達やってるみたいですね。キックボードみたいな乗り物で、星から星へと渡っていく。なるほど、あおを伴いながら、いろんな星をめぐって、その星々の個性、面白さを描こう、そうした漫画っぽいですよ。今回いったのは猫神の星。猫が住んでいる、そんな星。住民はみんな猫耳で、さて届け先であるさなが在宅していない。荷物はナマモノ、はやく届けたいというのに、どこにいったものか。と、そこであおが猫に変身して見せて、この子の謎。いずれこうした手掛かりを助けに、あおの正体に迫ったりするのでしょうか。そして、届け先でのいろいろを、一緒に解決していったりするんでしょうね。

ハルソラ行進曲』、最終回でした。はたして最終回、どういう終わり方するんだろう。もしかして、時間を一気にとばして卒業? いえ、そういう風にはなりませんでした。ああ、1年の振り返り。1年生最後の実習は、自由。なにを作ってもいいですよといわれて、興奮しちゃう若乃が可愛いなあ。でも、爆弾はあかんわ。爆弾はあかんよ。ガラス工芸やりたい、といっても設備がない。料理!? って、工業分野じゃないのん? これまで学んできたことの集大成にしよう! って、時間が足りません。意外と自由じゃなかった、そういう若乃の表情、これが素晴しかった。短い時間で、形に残ってという条件の中、選ばれたのが写真立て。ええ、いい集大成でしたよ。若乃、やなぎ、朱莉にサヤ。皆がそれぞれの得意、できることで参加して、協力しながら作っていく。ほんと、皆、この一年で成長したね。仲良くなったね。そう思わないではおられない展開に、しみじみと実感つのって、ああ、よかったなあ。写真立ても、作った4つ、合体させられるのね。最終回のこのエピソードに、皆のこれまでが凝縮されて、ああ、いい一年だったねと、そしてこれからもいい友達でい続けるんだろうな、そんな予感がさせられた。皆の個性もよく発揮されて、サヤのガチっぽさ、もう素晴しいな。けど、ほんと、皆、ばっちり活躍。ええ、最終回、だけど湿っぽさよりも、前向きな明るさ感じられて、いい余韻、素敵なラストだったと思います。

  • 『まんがタイムきららミラク』第4巻第9号(2015年9月号)

0 件のコメント: