2015年7月7日火曜日

『まんがタイム』2015年8月号

『まんがタイム』2015年8月号、発売されました。表紙は『おとぼけ課長』をメインにして、夏の風物詩うなぎでありますよ。『まりあ17』まりあと『鉄仮面のイブキさん』伊吹さんが、セーラー服姿でうなぎを生け捕りにしている、そんな情景面白く、そして中央に『おとぼけ課長』、その横手に『おひとり食堂』せいちゃんがうなぎを蒲焼にしているのであります。しかし、このうなぎが絶滅危惧種で、そう遠くないうちに絶滅するのだろうなあと思えば、こうした表紙、この風物詩、今という時代を物語る、そうしたものとして懐古されるものになるのかも知れませんね。

大家さんは思春期!』、いよいよ料理同好会、2度目の試食会ですね。その前日からのスケジュール、綿密にして過酷、先生が心配するほどなんですが、実際作っている情景見れば、大変ながらも楽しんでいる、そう感じられるから安心、とてもいいですよね。ちえちゃんのいう、料理は愛情以前に計量と手順。これ、実際そのとおりで、けれど愛情に意味があるかどうか、ええ、手順もろもろをぞんざいにせず、丁寧に心を込める、そうしたところに愛情が反映されると思うんですね。でも、この同好会の様子見てると、むしろ職人養成といった雰囲気さえ漂う。愛情でどうこういうレベルを超えてそうですよ。クリームの工夫や、クロカンブッシュはどうするかなどなどの仕込み、打ち合わせ、これはよかった。工夫あり、状況により臨機応変に対応していく、そうしたところも、この子たちがただ決まった手順を踏んでいるだけじゃない、能動的に動いている、そう感じさせてくれて、それだけ部活、同好会に打ち込んでいるんだなあ。なんて思えてとてもよかったです。試食会も大成功。なによりでした。

『おひとり食堂』、今回はまたえらいお姉さんがきちゃったな。お酒飲んで、すっかり酔っぱらっちゃって、そしてその言動、いちいちやばいよ、この人! 前菜に前妻を思って、別れるって言ってくれたのに、って、そういう人かーっ! 刺身とツマ、そしてプリンと、どんどん積み上がっていくこの人の業。でも、冗談はわかるっぽいところ、いいなあ、面白い。人のものを欲しがる、そんな人だったんですね。私のは病的なの! 店長のTシャツかわいいって思ってる! もう、めちゃくちゃ面白い。しあわせにはなりにくそうな性格ですけど、なんか明るくて、楽しくて、悪い人じゃない。でもこの性格については心配しちゃいますよね。そうそう、誠一郎がシングルと知って、ものすごい勢いで下がるテンション。あれ、もう、最高でした。ほんと、この人、しあわせにはなれないっぽい。

鉄仮面のイブキさん』、相楽さんの様子が変と聞いて、いつも変だよあの人と答える喜多くん。笑っちゃったけど、ちょっと酷いよ! けど、相楽さん、本当になんか変だったんですね。伊吹さん宛のラブレターを拾ってしまった。その文面見て、一気に恐慌状態に陥る喜多くん。って、ふたりとも、どんだけ伊吹さんのこと好きなのか。というか、ラブレターだけでそこまで怯える必要ないじゃんよ。けど、だいたいわかってましたよね。手紙の文面、その筆跡とともに提示されて、あ、これ、女の子からだ。ということは、もう、あの子しかいないな。ええ、そのとおりだったんですね。この手紙、伊吹さんが落としてしまった一枚目。差出人は鬼怒川さん。あー、鬼怒川さん、可愛いなあ。いやもうすごくチャーミングで、そして喜多くんの気持ちにアタック。おお、鬼怒川さん、輝いていますよ!

  • 『まんがタイム』第35巻第8号(2015年8月号)

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