『まんがタイムきらら』2015年8月号、発売されました。表紙は『箱入りドロップス』、海辺にてたわむれる雫さんでありますよ。白いワンピース、肩が出てる。これは日に焼けて赤くなっちゃうやつだ。すごくいい笑顔で、こちらに向けて水をね、こう、ぱーっと、実に可憐なイラストです。海の青、空の青、また雫の髪、ワンピースの影も青みを帯びて、全体に青基調。夏の日射し、けれどどこか涼しさも感じさせる表紙であります。
『チェリーブロッサム!』は、大咲、大倉山先輩とつきあうことになったと、友人たちに報告していく。ああ、真面目なやつだなあ。つばきの恋心知ってた妙蓮寺、穏かじゃないですよ。そして、つばきの口にはできず飲み込んだ言葉、ああ、健気な娘さんです。綱島先輩がどうなるか、気になってたわけですが、おおう、これは意外なことに。大咲のこと好きだと思ってた。だから、なにかしらのショックを受けるんじゃないかと思ってた。いや、そういう展開、劇的緊張を期待していたといった方がいい。そうした期待を見事にかわして、いやあ、予想外、意外、むしろさすがと思えました。代わりにひーちゃんの母が、なにかスイッチはいったっぽいですね。これ、どうなるんだろうと、むしろこちらに不安がつのる。なにかしらの動きありそうでありますよ。あと、先生、問題ある人だなあ!
『放課後☆Jasmine』、やざわんの新作ゲストです。いや、もう、この人、どんどん絵もきれいになるし、キャラクターも可愛くなるなあ。高校入学をきっかけに、脱オタクを果たした一条春音。この子の、いろいろ隠したり、それでも隠しきれそうになかったり、そうしたところが面白かったです。設定、面白いですよね。なるほど、部活みたいな感じで、学内で模擬店開けるんだ。生徒に経営を体験させてくれる、そういう触れ込みですが、確かに私学とかならこういう試みがあってもおかしくないかも、なんて思えるところあります。そこで春音が手伝うことになった模擬店は、コピー専門店。二篠真理香が発案で、人数あわせで引き込まれたのが三田美奈子と四奈川みちる。コピー専門店に決めたのは、飲食系はもうたくさんある。コピーの店なら、真理香の家、ニシノ電化からコピー機を調達できるなどなど。そうして前提作って、なるほどでしたよ、コピーやら製本やら、普通の人はそんなに経験がない。けれど、元オタクの春音は違う。きっと突発コピー本とか作ってたんだろうなあ。そのノウハウ、冊子を作りにきたお客さんに役立つんだけど、表立って説明すればバレるかも知れない。それで、真理香を使ってみたり、ほんと、不器用ながらも頑張ってる感じがよかったです。春音の、友達の輪が広がったりね、それでもカミングアウトできなかったりね、そんなところもよかったです。それはそれ、これはこれ。いい笑顔でした。
『ランキンガール』、強力なライバルに囲まれた状況で、人気投票一位をとらないといけないありさ。現在4位、上にはほたる、るり、そしてマヤと居並んで、ほたる、るりのふたりだけでも強力なのに、マヤときたらものすごい。はたしてありさは一位をとれるのか。物語、彼女らの状況に動きが生じました。理事長にお茶にさそわれて、そこで順位についてのこと、釘をさされるんですね。一位をとれないと、妹のみやびともども退学になってしまう。そしてその事実が、ことね経由でみやびにも知られてしまう。これまで、ライバルだけれど友達、そうした状況作りあげてきて、それでも上位を狙わなければならないというジレンマ。それをありさに、さらにはみやびにも与えて、これは本当に不穏な状況。ありさは覚悟できてるみたいですけど、みやび、はじめてこのこと知らされてどう動くか。なかなかにハラハラさせられる状況です。
『三者三葉』、葉子様、はじめてのおつかいですよ。薗部に頼まれた。動揺がすごいのが双葉に葉山ちゃん。怒り感じてるのが山G。うん、このへんはいつもどおりといった風。葉子様のおつかい風景、面白かった。薗部、ちゃんとしおり作ってくれててね、いや、ほんと、これ、子供扱いだな。そして薗部の洋菓子店のテクニック。すげえ、あれが薗部! いや、終盤くらいで、もしやあれが? と思ったりしてたんですけどね。おつかいに出た葉子様、ちょっとおしゃれしましてね、その髪形、すごくチャーミング! うおお、可愛いな! 可愛いぞ葉子様! おつかいも無事終えて、いやもう、ほんと、シンプル、コンパクトながら素晴しいエピソードでありました。
『OFFLIKE!』、ゲストです。すぐにアニメに影響うけちゃう、のり、この子が主人公みたいですよ。まだ入学して2週間しかたってないっていうのに、春は出会いと別れの季節、しみじみと回想しちゃったりなんかして、いやいや、まだ入学したばかりだから! そんなのりにつっこみをいれるのがヒメであります。クラス担任にえび先生、いや、えびてんてー、この人もアニメ好きの模様です。のり、ヒメのこと、今はまってるアニメ『パラダイスクール』のやえだなんていっちゃって、けどヒメはやえのこと知らない。パラスクはあんまりわからないからなあ、といったら、原作をどっさり貸してくれる、こういうところ、的確にオタク的なもの描いてるなあ、なんて思いましたよ。最後のねヒメのあの反応、あれがおかしかったです。なるほど、ヒメという人の本質がかいま見えたように思います。
- 『まんがタイムきらら』第13巻第8号(2015年8月号)
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