『まんがタウン』2015年5月号、昨日の続きです。
『ちょい能力少女あゆむ』は栞メインのエピソード。他人の語尾を変化させられるという、便利なのかどうかさっぱりわからん能力を持つ彼女。この能力、季節の変わり目には制御を失って、常時暴発状態になっているっていうんですが、どうもそれ、季節というより番組改編に影響されてのものらしい。アニメが好き、ドラマが好き。番組改編期となると新番組の期待から、気持ちが浮き立って、能力がだだもれになる。なるほどなあ。そして栞、普段から能力使うこと躊躇しないの、その理由も明かされて、なるほど、能力の代償は自制心が削られるというものなのか。って、それやばいな。いつか大きな失敗しそうな気がする。そして能力をケチらないのは、自分の中にもやもやした気持ちを溜め込みたくないから、というのですね。嫌なことされたら、カジュアルにやりかえす。それで恨みもろもろ、負の気持ちを増大させないようにしてるんですね。ええ、栞は栞なりに考えてる。というか、チビ栞が可愛かったです。昔は真面目だったんだな。
『恋するヤンキーガール』、いいですね、アヤメが恋する乙女です。ナデシコとともに教室を出たナギを追って校舎裏にいったところ、ふたりなにか深刻そうに話をしている。漏れ聞こえるのは、女同士だの好きだよだの、いろいろ誤解を招くものばかり。女同士も好きというのも、ナデシコがアヤメに向けた感情についてだったんですけどね、アヤメは勘違いしちゃって、ナデシコはナギのことが好きで、かつナギは実は女だと、そんな風に思い込んでしまった。しかし、それでふたりのしあわせのためにと身をひく決意をする。決断即実行。もう見事に涙目で、荒れちゃって、そんなアヤメをおさめたのがナギの一言、愛してる。見事にふたり仲を回復して、けれどアヤメはまだナギのこと女だと勘違いしてるんですね。ほんと、一途で疑うことを知らない子。でもその一途さゆえに、性別さえも超えるんですね。見事な愛でした。
『居間には今外国人がいます。』はいよいよ夏休み。居候の外国人たちもバカンスなんぞで減るんじゃないか、そう思っていた万希だけれど、予想外の展開。なんと、皆が小さくなってしまってたっていうんですね。なるほど、姪やら甥やらいとこやら孫やらを預かってるんだ。夏の休みを利用しての日本体験ってわけなんですね。ここに日本との違い描かれまして、なるほど、夫婦水入らずのバカンスのために、子供を預けたりするわけね。うん、いい習慣だと思うよ。しかし今回、万希のバイタリティ? 子供相手に、言葉を超えてコミュニケーション成立させて、なるほど、ナチュラル・ボーン・コスモポリタン? 見事でした、見直しました。しかしそんな万希も、ちょっと背伸びしてたっていうね。やっぱり家族が恋しいっていう、そういう子供っぽさ発揮して、ええ、子供のうちは子供でいるといいんだよって思いましたよ。
『大正乙女カルテ』は、かのとの家の手伝いで、急遽看護師として働くことになるっていうんですね。風邪やら不幸やら退職やらで、人手が足りない。それで路乃が駆り出されんですけど、マルさんがこれない理由と、その時のかのとの台詞、仮病の人が来ても困るしねー、めちゃくちゃ面白かったです。普段はやらない仕事に慣れずいろいろ失敗してしまう路乃。ベテラン看護師の西村さんから多くを学びつつ、自分の苦手を克服していく。いやもう、路乃、頑張りましたよ。かのとはかのとで失敗しちゃってたようで、向上心ある人ですからね、負けず嫌いともいいますが、あの必死そのものといった表情、ほんと、この子も素敵です。清志も、なんだかんだと健気ですし、ほんと、皆いいキャラクターでありますよ。
- 『まんがタウン』第16巻第5号(2015年5月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿