2015年4月10日金曜日

『まんがタイムきらら』2015年5月号

『まんがタイムきらら』2015年5月号、昨日の続きです。

箱入りドロップス』、面白かったなあ。彼女のできた相ノ木。片や恋を覚えた陽一。ああ、雫を映画に誘いたい、ふたりきりでデートしたいと、そこまで気持ちが高まったというのですか。しかし相ノ木、ものすごいこと陽一のこと好きなんだなあ。そうか、お前、雫に嫉妬してたんだ、陽一をとられるんじゃないかって。いかすわあ。というか、その顔、なんだ。入念なリハーサルを経て、陽一、雫にチャレンジですよ。いやもう、あの今にも死にそうな様子。雫の驚きようが、もう、これ、誰かわかんねえ! そして壁ドン! 流行りの壁ドン! って、いや、それ、違うから! いや、もう、ほんと、最高度に面白かったです。ただの弱ってる体調悪くした人ですよ、これ!

『オリーブ! — Believe, “Olive”?』は、コニーが風邪です。そうか、風邪ひくと、魔法が暴発しちゃうんだ。くしゃみする度に服が変わったり、そしてフワフワ飛んじゃったりね、なるほど、暴走です。そして翌日、皆でコニーの家にいってお見舞い。弱ってるコニー、リンゴに感動しちゃったりね、弱ってるからこそなのか、それとも地が出てる? ええ、とてもいい感じでした。で、翌日は入れ替わりでスズが病欠。おお、よくできた妹だ。料理もする、って、なにか作ろうかっていってるあおば、その手にしてるのはマンドラゴラではなくって? スズを元気づけようと、楽しい夢を見る魔法をかけておくとかね、こういうちょっとした心づかい、これもよかったです。あの夢の情景ね、ほんと、なんかじんとしますよね。ああ、そうそう、落ちにもやられました。あれですよ、昔のギャグアニメみたいな終わり方です。

『〆切ごはん』、ああ、これはよい話でした。妹かおりが台所で見たものは、姉ゆかりの描いた漫画の単行本に掲載誌でありました。母に反対されて家を出たゆかり。そんな厳しい母がこんな本を、ということは自分が姉から貰って隠していた本、それらがバレてしまったということか。ええ、妹もうちにはいられないんじゃないか、帰るのが怖いと、姉の家にやってきて不安をあらわにするんですね。最初、自分はこの漫画の数々、ゆかりの仕事に反対しながらも、母親がひそかに集めていたものなのではないか、そう思ったんです。ええ、そのとおりでした。そうした事実をかおりが知るくだりが優れていました。ああ、サイン。ああ、ここにこうして効いてくる。あのラストの会話もね、ええ、融和こそは先であろう、けれどわだかまりは少しずつでも和らいでいくのかもって思わせてくれる描写。実によかったです。

『となりで。』、よいですよ。今回は学校、えりなの初登校となるのですが、ひよりと同じクラスになれたらいいのにな、心配するえりな、そしてクラスでひよりを見付けられずショックを受けているえりな、って、隠れて見えなかっただけか! これ、おかしかった。そしてひよりの友達が出てくるんですね。まつり、元気な女の子、この子がえりな見て、すぐに英語で自己紹介する、あの元気さ、天真爛漫さ、すっごく魅力的、というか、ふぇすてぃばる! ってのがよかったですよ。でもえりなはむしろ英語が苦手っていうね。それもかなり苦手な模様です。しっかりもので、包容力ありそうな子、ゆづも登場。これまったく、まつりに対照的と思える子で、ほんと、それだけまつりがとんでもないってことでいいと思うんですけど、教科書もろもろ丸ごと忘れてきたり、授業中寝たり、アイスで頭いっぱいにしたり、などなど、ほんと、面白い子でした。そして、そんなまつりに見事に応えるゆづ、この子も大物ですよね。

  • 『まんがタイムきらら』第13巻第5号(2015年5月号)

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