『まんがタウン』2015年5月号、発売されました。表紙は映画『クレヨンしんちゃん』、サボテン衣装に身を包んだしんのすけ、ひまわり、シロがどーんとメインにきまして、そしてその下に、『照子ちゃんは恥ずかしがり屋』、『山本さんちのガン・ガール』、『ど先端ナース』、『ままごと少女と人造人間』、『夢からさめても』のカットがずらり並んでいます。
『照子ちゃんは恥ずかしがり屋』、連載になったんですね。今回はゲームでありますよ。友理が照子にゲームを貸してくれたっていうんですが、女性向けの恋愛ゲーム。イケメンいっぱい!! って、鼻息荒らいね、キミ。面白かったですよ。照子の選択は、徹頭徹尾恥ずかしいシチュエーションを避けるというもの。驚きの潔さ、この主人公帰りすぎ、そして辿り着いたエンディングが、特に何もない三年間だったな……。昔ね、自分もこの手のゲームを、自分本来ならどうするか基準でプレイして、照子と同じエンディングに辿り着いたことがありましたよ。ああ、人生はわびしいのだよ。そして走るのが意外や得意だった照子。おお、なんと不思議な努力の方向か。あの、恥ずかしかったシチュエーション、あれはわかるわ。ほんと、けど、自分は照子のようには努力しなかったなあ。照子は苦手を克服する、努力の人なんですね。
『押しかけ時姫』は、ばあちゃんちの蔵の虫干し。時姫も興味もってついてくるんだけど、なるほど、姫の目当ては武具だったんですね。けど、そんなもの、あるわけない。出てきたのは、たくさんの五月人形。時姫にとっては微妙に期待はずれだったみたいで、いやまあ、そりゃ本物期待してりゃあ飾りではものたりないでしょう。あの櫛のくだりとかよかったなあ。そして海斗、時姫の一族の末路、気になって、その問に対するばあちゃんのつっこみ、あれがいかしました。けど、ばあちゃん、覚えちゃいないんですね。まあ、そうなんだろうなあ。
『山本さんちのガン・ガール』、鉄砲道場、立ち上げました、と思ったら、父の反対あって一旦の挫折を見るんですか。父の言葉、花嫁修行となぎなたやってればいいというのを受けて、なぎなた最強を目指す。というか、それで道場破りするんだ。しかも、いくつも看板をとってくるんだ。けど、目覚しいのはなぎなただけで、もうひとつの目標、家事の方、とりわけ裁縫はさっぱりなんですな。この結果、努力が認められて、また会津の守りという言葉、八重の意識ですね、それが響いたようで、見事道場が認められるんですね。喜びのあまり叫ぶ。それを禁じられてしまったものだから、湯屋にいって、潜って叫ぶ。あれがおかしかったですよ。喜びの気持ち、それがよくわかりますね。
『フミちゃんの東大受験日誌』、のっけから凹んでいるフミコがね、ああ、E判定。なるほど、成績をずいぶんあげてきているとはいえ、さすがの東大、なかなかに簡単ではないというんですね。それで落ち込んで、けどそれでも英単語をブツブツ念じてるなど、たとえ落ち込んでも勉強する気持ちを緩めない。素晴しいな。ナイスガッツです。しかし、こうしてフミコが落ち込んでると思えば、安定してると思われていたソーマ君、彼もまた伸び悩みを抱えていて、ああ、お祭りにいったその帰り、それをフミコに打ち明けるソーマ。そんな姿を見ると、ソーマにとってフミコは、本当の本当に同志といえる大切な仲間、打ち解けているのだなって思えて、ほんと、よかったですよ。そしてそうした影でなにか思い詰めている様子のムラカナ。ええ、安定した、そう思えばすぐに波乱を投げ込んできますね。
- 『まんがタウン』第16巻第5号(2015年5月号)
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