2013年4月28日日曜日

『まんがタイムきららキャラット』2013年6月号

『まんがタイムきららキャラット』2013年6月号、発売されました。表紙は『GA — 芸術科アートデザインクラス』。如月さんがレトロ調の着物着て、苺柏餅を手にしてる。これはお給仕ですかね。髪を結ぶリボン、ついてるのは苺の花かな? あれもすごく可愛いです。着物の色合いシックで、帯も素敵、ほんとに可愛い、最高だと思います。苺の絵も、葉、花、果実、その描きかたが淡く、なんという技法なんだろう、ほんと魅力的。人物装飾、そしてGAはじめ掲載タイトル囲む円の染めたような色合い、風合い、すべてがよくマッチして、素晴しいです。

でもって、『GA』本編も大変によかったです。素敵ですわー。

『フレラジ☆』、連載になりましたね。って、柱の人物紹介、すごいな、驚きのワンフレーズ紹介、朱木茜(あかぎあかね)あがり症。すごいな、他にないのか? よくいえば個性的、悪くいうといろいろ問題ありの新人声優4人が組んでラジオに出るっていうんですね。今回、ついに本番当日。台本以外しゃべらないという墨田圭の対策マニュアルなどなど、なかなかに期待される前提が提示されて、そして放送開始。いやほんと、すらすらよどみなく話す墨田圭、すげー! いやもう面白いですよ。あがり性茜はトチる、トチる、ほんといい感じに駄目で、茜、葵ふたりのトークも脱線脱線、暴走してっていうね、なるほど、いい感じ。けど、このぐだぐだトーク、放送じゃなくてリハーサルでしたっていうね、うまい具合に駄目さの提示、その挽回のチャンスを冒頭にポンポンと持ってきて、これ、たいへんよいなあ! リハでは駄目だった茜、対してリハでは完璧だった墨田圭、放送本番ではどうなる!? いやもう、期待しますよ。実にいい導入、絶対、期待しますよ。

ひだまりスケッチ』ああー、やまぶき高校卒業式、ついにヒロさん沙英さん、卒業ですね。送る者、送られるもの、言葉ではなく、その様子、情景にて多くを伝えるその描写、うつむくゆの、重ねられた手、式はとどこおりなく進み、そして涙。卒業の切なさ、それをよく描いて、親からのメールも、ちょっと温度が違うといった感じがあって、けど見守ってくれてるんだなあ。気持ちが暖かくなる。素敵なエピソードでした。別れの切なさ、湿っぽさも多少、けれど最後には晴れやかに清々しくて、涙もまたすっきりと美しい。いいエピソード、いい区切り、いい節目である。そんな卒業式でありました。

幸腹グラフィティ』、というかまず巻頭、「ひだまりスケッチデイズ対談レポート」、あの写真と見紛うような料理の絵! そして実にらしい食事の風景、自分の作風、うまく織り交ぜながらのレポート、面白かったです。とうか、肉の照り、紅生姜がすげー! そして本編。ふたり暮らしをはじめたリョウときりんのふたり。素直になれなかったというきりんのこと、あの展開素晴しかった。野菜炒め以外上手でないきりんのお母さん。けど、引っ越し前日の食事、天ぷらがおいしかった。そのことに驚いて、混乱した? おいしい、ただその一言がいえなかったっていって悔やんでるんですね。母の気持ちを知るために、自分たちでも天ぷらを揚げてみる。母の気持ちを思うきりん、そこからラストへの流れなど、本当によかったです。素直になれなかった、それがきりんだったら、素直になれない、それもまた母、似た母娘なんですね。いい関係だと思います。親子だからこそ素直になれない、そんな意地みたいなものも感じられて、微笑ましくて、ちょっとほろりとさせられました。

『あまゆる。』、素晴しかった。ゴールデンウィーク最終日に隣町のショッピングモールに遊びにいく4人。ディーゼルカーで二駅、なるほど電化されてないのね。アヤですよ、アヤ。あのしっかり者の子。なのにモールにいくのが楽しみで夜眠れなくて、ええ、田舎の方に暮らしてたから、こういうのはじめてだっていうんですね。ものすごいはしゃぎよう。見るもの見るもの感動して、あの笑顔! ほんと、わくわくしてるというその気持ちが伝わってくるかのようでしたよ。ユウとマオ、ふたりの様子も面白かった。ユウがマオの着替えを守ってるとかね、ふりなのか本気なのか、あの微妙さがいい感じ。そしてハルからアヤへのプレゼント。穏やかに通い合う気持ち、しみじみとして、いい友達だなって。最後まで楽しい一日で、ほんと、よかったなって思ったんですね。まあ寝過しちゃって終点っていうんですけどね。ちゃんと帰れるのかな? こうしたこともまた楽しみになってる、なんて思ったんですね。

『ののかノート』、面白いですよ。いい感じ。天使から人間に堕とされたノノカが、再び天使に戻るべく頑張ろう、そんな話なんですけど、数学の授業、間違えて小6算数の教科書を持ってきてしまった! さすがののか、やってくれます、素晴しい。幼なじみの叶恵、この子もいいなあ。面倒見がいい、そう思ってたんだけど、なるほど、教師受けとか考えちゃうんだ。けどズルいとか感じない、悪くないですよ。しっかりものってか、したたか。よい友達に恵まれてます。メインはここからですよね。ののか、隣の席の子に教科書を見せてもらう。気さくな子、月村さん。心底どうでもいい話をして友達になって、その様子は微笑ましく、けどののかは神様がくれる花、それが貰えなかったとがっかりする。その様子に少し落胆する月村さんとか、傷付けたんじゃないか、そのことに自身も傷付くののかとか、そして仲直り、心底どうでもいい話、それで友達になろうっていう、ほんと、月村さん、いい人だ! 神様のののかを見守る、その塩梅、結構厳しいのね、油断したら取り消される。そういうのもいい感じ。けれど以上に、ののかや叶恵、それに月村さんの気持ちのよく描かれていたところ、そのフレッシュさ、引き込まれましたよ。

『ゆきんこ*』、ゲストです。奇麗なカラー。こゆきとふゆみ、そしてコーリ、3人の女の子の話ですね。こゆき、今年の春に雪の降らない地域から北海道に引っ越してきた。だから雪が珍しい、雪が降ったり積もったりでわくわくする。それでずぶ濡れになるほど遊んじゃうんだ。ふゆみはしっかりした女の子。コーリはこゆき大好きなのかな。過剰なスキンシップです。今回は雪でひととおり遊びました。そんな雰囲気、あまり雪について知らない、というか常識もあやしい? そんなこゆきがいろいろ騙されたりしながらも、実に楽しそうにしてるのがいい感じ。もしこの漫画が続いたら、ずっと冬でいくのかな? まあ、ずっと夏の漫画もあったりするから、ずっと冬でも平気ですよね。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第9巻第6号(2013年6月号)

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