2013年4月16日火曜日

『まんがタイムきららミラク』2013年6月号

『まんがタイムきららミラク』2013年6月号、発売されました。表紙は『Good night! Angel』、窓際、風に揺れるカーテンの下、こちらを見ている、そんな絵なんですが、望遠レンズで狙ったかのような圧縮感、窓から射し込む光の表現も魅力的で、これはいいイラストでありますよ。ひるがえるカーテンが、そして風に吹かれて舞うユリの髪が、一瞬を切り取った、そう思わせる絵に動き、躍動を添えていて、すごく印象的なポートレートになっていました。しかし、ほんときれいな絵。あの、ピントのあった部分と、被写界深度の外に追いやられてボケた部分、その表現も実にうまい。被写界深度の狭さ、それが望遠レンズっぽさをより感じさせ、さらにピントのあったユリの表情、それをぐっと押し出している。素晴しいですね。

幸腹グラフィティ』、リョウときりん、ふたりの生活、満喫してますね。ホラー映画見るの、一人じゃできないことなんだ。さて、今回はピザですよ。いいなあ、ピザ食べたい。と、その前に新登場のお姉さんですね。リョウたちの部屋のすぐ下、ユキと呼ばれてる女の人。新生活を前に心配で潰れそうになってるんですね。内木ユキさん。きりんがベランダに降臨したことがきっかけで、ふたりと知り合って、それで意気投合? ちょっと仲良くなるんですね。仲を深めたのはピザだったのかな。それともきりんと分け合った不安? そのどちらもでしょうね。そして、4人目ですよ。食べると人格変わる人。いや、リョウたちは違うのか。けどユキは筋金入りで、ずっと内向きだった、そんな人が一気に明るくなって、けどとにかく仲良くなれました。で、まさかの同じ学校! 片や生徒、片や図書室司書。なかなか面白い友人関係になりそうですね。

スイート マジック シンドローム』、おお、スノー・エンジェルだ。私は、これ、『うぽって!!』で知ったんですが、可愛いですよね。コンペイ糖が作りはじめて、プリン、甘子に広がっていくところとか、シンプルだけど、すごく気にいりました。雪の日の遊びですね。雪だるま作って、雪合戦して、スノー・エンジェル作って、そしてクレームさん。面白かったです。あの甘子の造形の才能、あの偏りとかよかったですよ。

城下町のダンデライオン』、おお、普通の生活だ。娘三人だけで一夜を過ごさないといけなくなった。奏、茜、そして栞なのですが、あらら、茜は風邪ひいて寝込んでるのか。心配する父、王様ですね、に対し、しつこいと明日から無視するといい放つ奏様は素敵なお姉さまです。うん、いい笑顔。しかし、奏様、いいお姉さんなんですね。もっとクールかと思ってた。いや、クールぶってるだけか。熱の上がった茜に取り乱してみたり、暴走気味に能力で解決しようとしてみたり。パパも心配してたわけですけど、この能力で奏が破産したら、どんなことになるんでしょうね。いつか語られそうですけど、楽しみですね。そして家に侵入する不審者。って、ああー、修か。と、ここまではありそう、そう思ってたんだけど、まさかの特殊部隊突入。パパの株、だだ下がり。面白かった。ともかく奏様、いいお姉さんでした。

『飛ぶことを許された迷路』、まだ学校編が続いています。今回は美術の授業、そして音楽ですね。あの絵しりとり、懐かしい、自分もやってました。リースの後ろ頭、可愛いなあ。あのお団子に乗っかった帽子が素晴しいですよね。そして段々に微妙になっていく絵、うん、このなにが描いてあるのかわからないっていうのも、絵しりとりの楽しさですよね。音楽も、まずは絵から。名前だけ聞いてどんな楽器か予想する。そして答合わせ。とらいあんぐる! のリースが可愛い! 学校編はこれで終わりみたいですけど、楽しかったです。

『寄り道ファミリ』、今夜は学校に皆でお泊まり。しかし、不穏な噂、幽霊が出るらしいなんて話が出回ってるんですね。そいつをさな子が友達から聞いてきた。怖くなるじゃん! っていうんですね。しかもお父さんの趣味でゾンビものの映画を見ることになって、いよいよ状況は悪くなる。あの夜中にトイレにいけなくなったり、あと史夏がね、みんながちゃんといるか心配してる描写ね、こういうのちょっと好き。あと幽霊の正体もね。ええ、面白かったです。

『おふとんランデブー』も、学校にお泊まりですよ。って、面白かった。お泊まり部の活動、先生に陥れられて、宿直を押し付けられた。って、あかんやん! で、先生はなんか原稿作業で大変らしい。前日入稿とかいってる。あー! しかし面白かったです。あずみのオーバーキル。ひゃー、かっこいい! そしてお泊まり部活動記録、先生を放水で虐げる。最高でしたよ。放水対投石って、さらに消火器か、この戦いが直接に描かれなかったことが、さらに面白みを増していた、そう思いますよ。10時には戻ってくるといっていた先生、11時になっても帰らず、それで部のみんなで見回りにいくんですが、かなえを筆頭に、妙なハイテンション。先生提供の花火から新たな学校の怪談まで、見事な展開、実によかったです。

  • 『まんがタイムきららミラク』第2巻第6号(2013年6月号)

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