『まんがタイムきららMAX』2013年6月号、発売されました。表紙は『きんいろモザイク』、咲き誇る桜の下、こちらを見上げるしのとアリスでありますよ。アリス、大きく両手を広げて、あのピンクのカーディガン、桜にあって可愛いなあ。後ろにはしの、おだやかに落ち着いて、ちょっとお姉さんっぽく見えますね。ぱっと明るく華やかなアリスに、しっとりと美しい忍、いい対比、けれど調和もとれている、そんな雰囲気。美しい春です。
『ご注文はうさぎですか?』は、なるほど先月のチノサイドでありますね。ココアが千夜の家に泊まりにいった週末、チノの家、ラビットハウスにはメグとマヤがきてた、というのは前回もちらっと語られてたわけですけれど、なるほどこんなことになってたんですね。奈津恵と条河麻那、なるほど、ナツメグと、ええと、ごめんわかりません。小さいのがうろつくと名前を間違えそうになる、そんなこといってるリゼ、その都度、私も!? って驚いてるチノがやたら可愛いんですが、リゼ、彼女らにチマメなるユニット名をつける。って、なんか微妙だなあ! さてさて、マヤ、元気で可愛いですよ。この子の発案でツインテデー。温泉プールいきもマヤの発案ですね。あの、リゼになにを思っているでしょう、聞いているとこなんかやたら可愛くて、しびれまくりです。さてさて、チノはココアがいなくて、ちょっと寂しいんですね。メグマヤふたりの以心伝心、あれに憧れてる? そんなチノに軍隊式ハンドシグナル教えてやるって、リゼさん最高です。しかも、撃て、弾よこせ。喫茶店で絶対使わない。温泉プールで水濡れティッピーができた理由、これも面白かったです。人質ごとリゼが撃ったのか。楽しく仕事から、だんだん表情豊かになってきているチノ、そうしたところ実によく、お父さんのナイシアシスト、ココアとの気持ちのやりとり、最後の妹喫茶までまで、とても面白かったです。
『いちごの入ったソーダ水』、おおう、先生素晴しいな。迷迭香育ちで、卒業後そのまま迷迭香で教師になった人。気の弱そうなお姉さん。加えてあの肩まわりなどから見てとれる華奢な感じ、これは、これは危険ですよ。ドキドキする。ブラウス、セーター、長めのスカート。黒髪、三つ編み、眼鏡、完璧なのでは? さてさて、そんな九重先生、ルナが怖いっていうんですね。なぜこんな怖そうな子の担任に!? そう思ってたら、安らぎの場所、文芸部に入部してきてしまったーっ! ちょっと可哀そう。ショックに立ち尽して、真夜ちゃんなんて呼ばれて、ルナの存在、その振舞いに抵抗もろもろ感じてるっていうんですね。うん、本の扱い、うん、抵抗感じてるんですね。わかる。けど、先生、怖くて注意とかできないんじゃないか、そう思ったら、違いましたね、ちゃんというべきこといいましたね。そう思ってたら、あー、あー、えらい本が出てきた! 先生も意外な食わせもの? なんだかわくわくしてきましたよ? 完璧なのでは?
『こずみっしょん!』、体育祭だそうですよ。鈴子がすごく嫌がってる。地球総攻撃とかで中止になればいいとかいってる。うん、わかる。けど、よかったですね。鈴子、個人種目には出ないですんだ。そう思ってたら、部長が部対抗リレーに出るとかいっちゃってる! 体育祭本番が面白かったです。案の定大活躍の臣美、かと思えば、未知琉はうまくいかなくて泣いちゃってるし、なんだこの面白可愛い状況。先生、犬で逡巡、そしてメインのリレーですよ。自分が足を引っぱっちゃったらどうしよう、心配してる鈴子だけど、気負わないでいいと、遊びと思えばいいと、皆から励まされて、って、おいおい、あー、そりゃ気負わなくていいわけだ。臣美こそは優秀だけど、未知琉転倒、ハナは予想以上に駄目と、あー、あー、よかったなあ鈴子。けど、そんな状況から鈴子頑張って、意外やここから感動展開!? とはいかないところがフカイ部ですね。最高でした。部長、最高です。
『ディスコミュあっぱー↑』、結樹と水穂、初登校ですよ。人付き合いが苦手で、学校いくだけで一杯いっぱいの結樹。頼りはネッシー君っていうんですが、ぬいぐるみはネッシーだけじゃなくて、ハルキゲニア君とかエルバッキーちゃんとかもいるのか。いいなあ、ハルキゲニア君。売物にしたらよいのに、そんなこと思っちゃう感じで気にいっています。しかし結樹、本当にいっぱいいっぱいですね。せっかくのチャンスも生かせなかった。翌日も、隣の席の子に猛烈なプレッシャー与えて、おかしいなあ、そう思ってたら、公園で出会ったあの人、稜さん、この人、先生か先輩かどっちかだろうと思ってたら、先輩は先輩でも卒業生なのか! 制服着てしれっと紛れこんでる。なんかいいなあ。自由そうな人、この意外さもナイスでした。
以下、一気に新登場ゲストを取り上げていきます。
『ぶらまり — 時給800円の吸血鬼』、吸血鬼ものですよ。バイト先の喫茶店、事務所に置かれていた荷物、片付けてたら、荷物の中にあった棺から飛び出てきたのがヴァンパイア、マリー・ヴラドレーナ・ペルツォフカ。けど、ななこはそんなこと信じない。証拠見せてみろよ、そういったら、なるほど、このマリーって人は催眠で人を操れるのか、って、これかなり強力な能力じゃん! もっとガンガンいっとこうぜ! 登場人物は、とりあえずマリー、ななこ、そして授。さずくって読むのか、難しいな。マリー、さずくの意識を操作して、自分の存在を刷り込ませた。新しく入ったバイトのマリーちゃん。けど、このせいで働かないといけなくなったんですね。壊した事務所や機材、その弁償のために当分は無給で働けとのこと。ななこ強いな。マリー、あんまりにもポンコツで、血を見て我を失ったものの、さずくには腕挫ぎ十字固めでやられてしまう。マリー、弱いな……。駄目だめなマリー、家がないからななこの家に転がり込むのかな? と思ったら門前払いか! このぞんざいに扱われる感じ、面白かったです。
『アリノス☆ワンダーランド』、いやいや、グッドですよ。面白い。働きアリの2割はなまけ者という話をうまく提示し膨らませて、幼少の頃は利発で将来も嘱望されていたルリなのに、10年たったらニートになってしまってた。みか曰く、ニートアリ。子供のころは、ルリにくっついて、いろいろ教えてもらってた、そんなみかの方がいまやしっかりしてしまって、大学に進学したのもみか、ルリはみかのアパートに転がり込んでゴロゴロ。あー、みかに養ってもらう作戦なのか。この、ルリの駄目さ加減が素敵でした。裸で布団、ちょー気持ちイイ! それに対するみかのつっこみとかも、いや、つっこみというか諦念? いい導入だったと思います。みかはルリをなんとかしたい。しっかり者に戻したい、そう思って、思い出したのがルリのいってたアリの話。自分がなまけ者になったらルリもちゃんとするに違いない、その一心でなまけ者を演じるんですね。ルリの変化、それに無理がなく、みかの気持ち、それも自然で、さらに加えてみかの作戦、それをスムーズに納得させるアリのエピソード、うまい構成でした。またなまけ者を演じてるみかとルリのやりとりも面白く、なまけ者であり続けたいルリとしっかり者に戻したいみか、互いに相手を単純と見なしてのかけひき、そして暴走するみか。最高でした。めちゃくちゃ面白かったです。
『ももうさロール!』は、なるほどゆるキャラできたんですね。桃兎村、村おこしのためにと公募されたイメージキャラクター、それに春子のももうさくんが採用されたっていうんですね。なるほど、この導入は自然だ。いかにも自治体のやりそうな感じです! 登場人物は、主人公の渡邊春子、友達の千夏ちゃん、そして役場の村おこし担当者である有本秋奈と、彼女らを結びつける秋奈の妹、冬であります。冬のポジションがよかったですよ。秋奈の失敗、発注したももうさくんの着ぐるみ、そのサイズが小さくて誰も入れない。それをうまく挽回させたのが冬、通学途中に聞いた話を思い出して、あの子なら入れそう、春子を着ぐるみの中身にすべくコンタクトするんですね。しかし、着ぐるみが小柄なのはナイスなんじゃなくて? 実際の話、大人の男とかが入ると背丈があるせいででっかくなりすぎて、威圧感がものすごいとかいいます。だから小柄めの女性職員が入ってる、そんなことを以前教えてもらったことがあって、いやもう、ももうさくん、もっけのさいわいじゃないですか。しかも春子、ものすごい。内気で弱気で、そう思ってたら、いきなりの前方宙返り。秋奈もハイテンションでいい感じ。面白くなりそうですよ。
『きまぐれまぐねっと』、部活ものであります。月島晶乃と森下鈴は第二社会研究部。第二ということは第一もあるわけで、こちらは中井千帆と江古田童奈のふたり。それぞれ違ったスタンスで部活動に取り組んでる。第二は適当に、第一は真面目に? そんな四人が社会研究、調べものしてレポート書くっていうんですね。社会研究部がふたつに分かれてる、それがいいなって思ったんですね。別に対立してるわけじゃないけど、なんかうまいこと競わされてる。適当にやったら罰ゲーム、加えて今回はたまたまの同テーマということもあって、できの悪かった方に罰ゲーム。先生やり手ですね。調べものやレポートの内容、その調査の状況などよりも、取り組み方といったらよいのか? あるいは彼女らのやりとりもろもろ、そうしたところに面白さがあったと思います。いきなりの無茶ぶりにきっちり応える鈴とか、大人しく見えて第一を支配してる童奈とか、そして単純でわかりやすい晶乃と千帆。いい感じにキャラクターが動いていたと思います。
- 『まんがタイムきららMAX』第10巻第6号(2013年6月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿