『まんがタイムきららフォワード』2013年6月号、発売されました。表紙は『となりの柏木さん』、柏木さんを中心に、福田さん、そしてティナが揃って、華やかな表紙です。春の装いなんでしょうね。服装はひじ丈、福田さんのボレロ? いやちょっと違うか、それが可愛いですよ。色あい、風合い、三人ともに違っていて、そのどれも素敵、そう思わせるイラストです。
『夢喰いメリー』は、見事決着ですよ。メリーの鍵の力で、エルクレスがいよいよ幻界へと送り返される。ああ、いよいよメリーともお別れなのかあ、そう思っていた、思っていたんだけれど、ジョンにはなにかひっかかるところがあるようだ。そしてエルクレスの言葉。ああ、エルクレスの現実侵攻とメリーの件は、まったく関係のないことだったのか。思えば、それを示唆する情報はいくつも示されていて、ああ、なんというフェアネスだろう。結論ありきでの推論が誤らせた。ジョンにとっては苦渋の結果なんだろうなあ、そう思わせる展開でした。そして、この物語はまだ終わらない。エルクレスの背後にいるもの。エルクレスに力を与えたもの。この男、男だよね? は夢路に深く関係するものなんだろうか。ともあれ今回でエルクレスを巡る騒動は一段落。タカも目を覚まして、一旦のハッピーエンドですね。ああ、そうそう、瑞貴の真実も明かされた? いやもう、まだまだハラハラさせてくれそうだけど、一息ついて、彼らの取り戻した日常、それに安堵したいところでありますよ。
『はじおつ。』、素晴しいな。乙木変態扱い。そしてツーショット写真を撮りたい甲斐くんですよ。水族館に向日葵を誘って、いやあ、向日葵可愛い。水族館を楽しんで、そしてイルカショー。キスって! いやもう、あの展開はめちゃくちゃ面白かったです。キスという言葉に動揺するひまりん、そしてイルカ君渾身のキス! 吹っ飛んでるし! しかし、イルカにさえ嫉妬する甲斐くん、いやもう、いい感じです。今回は、甲斐のことを好きになっていると気付いた向日葵、けれど最初騙していたことのけじめをつけなくてはならない。それまでは秘密にしないといけない、そう思っている向日葵の、思わず漏れた内面、それが甲斐くんにばれてしまってるところが見事でありまして、ほんと、じっくり前提を作って、じっくり見せてくれた、そう思います。その後の展開も、ほのぼのでね、よかったですよ。ゆっくり進んでいきたまえ、そう思います。
『愛しの花凛』、新連載です。テーマパーク笛ヶ丘遊園地で花壇整備のバイトをしている花ケ崎豊、彼が思いを寄せるのはテーマパークのマスコットめるんちゃん。20代目となる伝統の役割を演じる彼女に密かに思いを寄せて、もう1年というんですね。部署こそ違えど同じ職場に勤めていて、しかし声をかける勇気を持たない。同じバスに乗って、同じ停留所、終点で降りる。声をかけたい、知りあいたいと思いながらもそれができなかった、遠くから見守ることを選んだ。そんな彼に転機がおとずれるんですね。雨の日、傘を持たない彼女に差し出した傘、緊張のあまりか倒れてしまった豊は彼女の部屋で介抱されていて……。『フォワード』、恋愛もの中心にシフトしてきてる感じですね。めるんの彼女、この子の魅力、それがどのように描かれるのか、楽しみに思います。
『トモダチログイン』、夏休みの終わりですよ。ああ、あやめは駄目な子だな! 宿題、できてるわけないじゃん! というわけで、夏休み最終日に必死で取り組む。いや、取り組めてないよな? まるで手付かずの読書感想文、そいつをやっつけるために読む本を探す、って、そこから!? で、見付けてしまったのが自分の作ったコピー本だっていうんですね。いやいや、面白いよ、ブラッドフレーズ、続きを読みたいよ、ブラッドレクイエム、超期待だよ。けど、あやめはこれ捨て去りたいのか。もったいない。でも、これらの本がきっかけで、沢田と仲良くなる。よかったじゃん。漫画とかアニメ、声優に詳しい。見た目から敬遠してたけど、そんなことなかった、仲良くなれそうっていうのね、あのイラスト描いてくれとかいってるときのあやめ、いきいきしてて、とても可愛くて、ほんと、よかったじゃん、そう思ったんですね。
『据次タカシの憂鬱』、新社長が覚醒! いやいや、めちゃくちゃ面白かったですよ。そしてミスチャーム。いやもう、このレストラン、変なのばっかりで、それくらいじゃないと店長や、さらにエリア長やSVにまで上り詰めるのは無理、ってことなんでしょうか。しかし新社長の件、ミスチャームのおかげで解決、って、母隷奴少年って! 懐かしいな! で、これが新社長だけじゃなく据次にも若干効いてるっていうのがね、変に面白かったです。彼にはこういうの届かない、そんな風に思ってたもので。でも多分今回かぎりなんでしょうね。
- 『まんがタイムきららフォワード』第7巻第6号(2013年6月号)
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