2011年2月24日木曜日

『まんがタイムきららフォワード』2011年4月号

 『まんがタイムきららフォワード』2011年4月号、発売されました。表紙は『となりの柏木さん』であります。冬の装い、マフラーの柏木さんにコートの福田さん。柏木さんに身を寄せてる福田さん、その表情の明るくほがらかな様、素晴しいです。よっぽど柏木さんのこと好きなんだな、って、その柏木さんはというとちょっと驚いたようで、このちょっと違った表情、ああ福田さんが後ろから突然いったのかと思わせる、そういう前後の動きを感じさせるのがよいですね。

『恋愛専科』、このところ、なかなかに面白くて、いい感じです。今回はこころ病欠、京が見舞いにいくという話。誉められると張り切る、そんな京の様子はいいなあ。お見舞いがはじめてとか、いろいろと世間に慣れていない様子もある娘ですけど、なかなかに正義に溢るるお嬢さんですよ。こころの置かれた状況を見て、怒りに震えるところなど、なかなか。それからの活躍も、いいお嬢さんだなあって。それに、誤解とわかると、ちゃんと反省する。いいお嬢さんです。ここのところの、先生と生徒たちではなく、生徒と生徒、その繋がりができていくところなど、これが面白いのだろうなって思っています。それに、なんだだらしない! と思われた先生が、ちゃんと活躍してるところ、それもよかったなって思ったのでした。

『放課後の夕方色』、ゲストです。しかも四コマ。ちょっと驚きました。娘三人が放課後、図書館で本を読んでいるという、その状況なのですが、しっかりものひとりに、のんびりがふたり? 独特の癖があるけれど、読みにくかったりはしない。基本会話メインといったところでしょうか。背景に絵が一枚あって、その前に登場人物が横ならび。なんだか演劇っぽい印象は、こうした絵から受けるところもあるのだろうと思います。

『麻宮さんの妹』、どうも麻宮さん、ただものではないと思ってたけれど、普通の人ではない風な描写が出てきましたね。旅を続ける、その途中で海流がおかしくなっていることに気付く。海峡を堰き止めている巨大ロボット。父の残したスケッチブックどころではない、なにか世界を旅するちょっとした冒険ものというよりも、世界の謎に触れる、麻宮さんが直接関わっている、そんな雰囲気です。

少女素数』、これまたなんといいますか、うまいですね。読者モデルを続けてるあんずとすみれ。その撮影現場で、あんずが付録のトートバッグが献本についてなかったといって、交渉してるんですね。あんずさん、ちゃっかりしてんなあ、と思ったら、これが結構重要なアイテムでありまして、敷島そしてパッ君のお母さん、このバッグを持っているということは、つまり……。最小限の情報で彼らの行動がわかる、気付くきっかけになっている。ああ、これはうまいなと思いました。で、そのことを知った、気付いたすみれさんの表情、笑顔、そしてびっくりした表情も、ちょっとこれまでなかったと思えるもので、すごく印象に残りました。それはそうと、学校はクラスでの様子、すみれに対する関心と、あんずに対する関心。びっくりするほど違って、これはそれぞれの個性の違いなのかなあ。あんずのポジションがなんだかおかしくて好きだったりします。

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