『まんがタイムスペシャル』2011年4月号。発売されました。表紙はお茶、というかドーナツを食べているリコが印象的。右に左にドーナツを持って、まさにかじりついているところ。どんだけやんちゃなんだろう、このお嬢さんは。対してマキは両手でカップを持って、お茶だかコーヒーだかを飲んでいる。ああ、この対比。リコは天真爛漫なところが魅力、マキはその本性さえばれなければ、まさに深窓の令嬢といった雰囲気。ええ、見事な好対照を描いたイラストです。
『笑って!外村さん』、ネタがつきないというか、なおいっそう面白さを増しているというか、ええ回を追うごとに、すごくよくなっていきますね。基本形である、外村さんの誤解ネタをしっかりと展開させながら、そこにライバル三人組やら外村さん弟やらの関係持ち込んで、いや、もう面白いんですよ。基本の線、そちらの工夫もすごくいい。妥当外村の展開もすごくいい。外村さんに勝つためなら手段は選ばない! って、あたし10位だ、じゃないよ。なんか、めちゃくちゃ可愛いし。外村弟のこと大好きっていうところなんかも、たまらんものがありますし。なんのかんのいっても、悪ぶってるだけじゃないのか? みんな、根はいい子たちだなあ、って。ほんと、はやいとこ仲良くなっちまえばいいのに、と思うけど、そうなると漫画が終わりそうだから、この調子でこれからもお願いします。
『でり研』、単行本が出るということでゲスト掲載ですね。初見の読者のために、基本的な人間関係の整理、紹介からといった風、なかなかにいいですね。大仏くんの本名も出てて、ええ、忘れてましたよ。そして、南部長。酒飲んでいいかげんなことばかりいうっていう、そんなキャラクターをうまいこと出して、雛祭り、雛人形をからめながらの展開、面白かったです。今回、部長のあかんたれなところをどんどん押し出したのは、やっぱりわかりやすいからなんだろうなって思うんですが、しかし、あのちょすな! てしょずらしぃ!
とかしびれますね。海原のいかにもお嬢様風なにこやか、華やかな風に対しすごく対照的な部長。どんどんしおれていくの、めっちゃくちゃ可愛いです。しかし、素直、ストレートに見せる今回、面白いですね。大仏くんの影が薄い気もするけど、まあ許容範囲内ですね!
『トンネルの華子さん』、なかなかに驚きの展開。いえね、悩みを持った子が華子さんに出会って、悩みの解消するとともに別れていく、そういったパターンだから、どうしてもキャラクターに馴染んだころにお別れ、なんだか寂しいというか、持続、継続、積み上がっていく感じが薄いな、なんて思ってたんです。ですが、おお、なんと懐かしい人が登場、って、えらい変わったな。いや、変わってないのか。でも、見た目にすごくお姉さんになってて、ええイワナのあの人ですよ。こうした感じで、人や世の中、時代は移り変わりゆきつつも、華子さんは変わらずそこにいてくれる、そんな雰囲気がより強くなった、そう感じます。そう思えば、広海の時もお姉さんやおじさんが華子さんのことを話していた。ああ、今再びあの頃のエピソードを読めば、きっとまた違った感想が得られそうに思います。
ああ、『ミニパトっ!』が終わっちゃった。結構好きだったんですよ。水原さんのあっけらかんといいましょうか、明るくてさっぱりしてるところ。元気、快活、そうしたところ、好きだったんですね。だから、この最終回、酒屋の若旦那に迫る、その展開。気持ちが決まって、進むとなったらもう本当に真っ直ぐですね。ええ、このさっぱり感。気持ちがいいですね。ええ、好きな漫画でした。単行本出るっていうのは嬉しいです。
『シュガービーチ』は節分の話ですよ。いやあ、虎縞の水着とかいってますけど、2月に水着で練習か。寒いな。で、この格好、水着だけでなくツノもついてくる。ああ、どこかで見たことあるな、そう思ってたら、奈子についてるSPふたり、ここでそのネタなのか。もしやの黙殺かと思ったんですが、やっぱりそうはならない。どれだけ彼女は偉大であったのか、わかろうというものです。そして、不動堂先輩の追っかけ、これも面白い。こういう展開も、定番になっていくのかな。最後のページの恵方巻きも実に意味不明で、おかしかったし、その後のみなととエミのエピソード、これも面白かったです。
- 『まんがタイムスペシャル』第20巻第4号(2011年4月号)
引用
- ひらふみ「でり研」,『まんがタイムスペシャル』第20巻第4号(2011年4月号),59頁。
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