2011年2月4日金曜日

『まんがタイムジャンボ』2011年3月号

『まんがタイムジャンボ』2011年3月号、発売です。表紙のテーマはバレンタインデーですね。『じょしもん』美々をメインに、『レーカン!』天海、『でり研』あきら、『おねがい朝倉さん』朝倉さん、皆それぞれにチョコレートを手にしています。そして『桜乃さん迷走中!』のイラスト。こちら、ゲストであります。

『でり研』、単行本が出るのですよ。これは嬉しいことであります。そして今回はバレンタインに浮かれる男たち。大仏ウキウキ、浦飯屋もウキウキ。もうどうしようもない連中だな、っていうんですが、浦飯屋はともかく大仏くんは期待どおり、どころか、以上じゃないか。しかし想像以上に恋愛方面に焦点あててきていますね。素直、といっていいのか、思い切ったまこ、けど海原は出遅れて、ここに生じた差。ああ、大仏くんモテモテで困っちゃう、って話じゃないな。むしろ主役は彼女らで、大仏くんは彼女らを動かすきっかけ、そんな感じもうけますね。

『桜乃さん迷走中!』、ゲストです。ヒロイン桜乃芽吹が出社したところ、会社の前、人だかり。なんだろう? って、倒産ですってよ。けど、桜乃さん、天然ってやつなのか、あるいはあまりのことに現実を受け入れられないのか、いまいち状況わかってないみたいで、職を失う、社宅を追い出される、意地があるから実家に助け求められない、っていうんですね。いや、でも、帰った方がいいよ、事情話してさ。といったら話は進まないわけで、そして状況はなおさら悪く……。なんともいえん味わいですね。なんというか、不憫とはちょっと違う。わびしいというか、なんというか。でも、シビアさよりも、なんとかなってくれそうな、そんな印象与えてくれるものですから、楽しく読んでいけそうに思います。

『レーカン!』、前後編になってるんですね。前編は巻頭近くにあって、そこで気になるお爺さんと、そのお爺さんにチョコレートを渡そうとする天海さん、えええ? どういうことですか!? そうした気持ちを持たせて、後編に続くわけです。いやあ、しかし、気合いはいってますよ。後編、ページをめくったらカラーページですよ。これには驚かされました。でもって、仕掛けが明かされる。ああ、これ、すごくうまいよね。ああ、そうか、そういうことか、理解して、そして、またページめくって、これは訴えますね。ぐっときますね。駄目ですよ。通勤の車内で泣きそうになっちゃうじゃないですか。しかし、本当にうまい、力の入った話でした。

パドラーズハイ』、暑い日ほど、ラフティングはよいという話。以前から、ラフティング部の活動に興味もってくれていた女の子ふたり、さっきーとりこりん、彼女らも一緒に川下りすることになって、人数が変わったことでまた違ってくるラフトの挙動。昔を思い出したりしてる。ああ、この三人はちゃんと成長してるのだなってわかる話でした。しかし、車の乗員制限あるからと、部員増やせないっていうの、ちょっと残念ですね。登場人物が増えて、わかりにくくならないようにという配慮なんでしょうけど、それでもたまにはこうして交流があるといいなと思いました。

  • 『まんがタイムジャンボ』第17巻第3号(2011年3月号)

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