志村貴子の漫画『放浪息子』がアニメ化されるというので、楽しみにしていたのですが、見てみたらこれが素晴しい。淡い色調、丁寧な描写、静かに淡々として、けれど感情はとうとうと溢れるようで、素晴しかった。実は漫画は、存在だけは知っていたのですがこれまで読んだことがなくて、けどアニメ見て、すっかりやられて、とりあえず単行本揃えてしまいました。いえね、アニメが終わるまで読まないんですけどね。なんかアニメは原作とはちょっと違えてあるっていうでしょう? そうした部分、あとで一気に読んで、なるほどねーと納得したいなって思ったんです。さて、アニメ『放浪息子』のエンディングテーマ曲、Rie fuの『For You』、CDがリリースされたので買ってきました。
Rie fuという人についてはまったく知らず、だからこれがはじめて聴いた歌ですね。『For You』、透明感のある歌。歌声の印象もあるのかも知れません。CD、収録曲は『For You』、『Come on Come on — りえふーの英会話講座』、『One-Bite』。『Come on Come on』は英会話学校のCMで使われてるみたいですね。私の買ったのは初回限定版だったのでDVDもついていまして、『For You』のミュージックビデオと名古屋ブルーノートでのライブ映像が収録されてます。ライブの曲は『romantic』でいいのかな? 『For You』ミュージックビデオはCMで使われてる、バスの中でセッションしているの、あれですね。冒頭はスクールバスの車内、ひとりクロッキー帳に歌詞なのかな? いろいろを書いているところからはじまって、バス内セッションを経て目的地、なのかな? 楽しい映像だと思います。
さて、『For You』。歌詞が結構内省的で、君のためというそのことが自分のためだっていう冒頭なんて、ああ甘くないねって思って、けどその踏み込んでくるようなところはちょっといいなと思ったのでした。人のために、誰かのために、あなたのためになにかをするということはどういうことなんだろう、そうした問い掛けがあって、そしてそのゆきついた先、前向きあるいはのびやかな気持ちのある、そんな感覚がすごくよいなと思ったのでした。
この、のびやかな気持ち。それは歌声、メロディにも感じられて、美しくよく伸びる声。少し憂いも含んで、けれどしめっぽくなりすぎはしないという、このバランス感がとてもよいなと思います。そしてそれは『Come on Come on』、『One-Bite』においても同様。ただ一色ではなく、多面的に感情の表される。楽しい歌でも切ない歌でも、ただ楽しい、ただただ切ない、ではない、そうしたところがあるのですね。
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