2011年2月27日日曜日

『まんがタイムオリジナル』2011年4月号

『まんがタイムオリジナル』2011年4月号、昨日の続きです。

『放課後KTK』、ゲストです。転入生の少年が、部活はどうすると聞かれて答えたのが帰宅部。それで帰宅部部室にいくことになって、ああー、帰宅部が存在するっていうネタか。これって、つい最近も見たよなあ、などなど思って読んでいたのですが、なんだろう、なんだかちょっと様子が違うよ? 帰宅部部室にて、寝ている人、漫画描いてる人、PC触っている人、そして植物の世話してる人。ちっとも帰るそぶりも見せない部員たちに、ん? もしかして、ここが自宅ってことかい? いや、それも違うよな。どういうことだろう、そう思っていたら、なんと、今日も楽しく悔いのない放課後を送るための部活動、その頭の文字をとって、キタク部であるというのですか。これはちょっとひねってきましたね。ええ、やられましたよ。と、こうして状況理解してみれば、なかなかに個性的ないしははみだしものの揃っているとみえる部活。そうした連中がどう動くか、どう関わってくるのか、それは楽しみであるなあ、などと思ったのでした。

『お茶の間クエスト』、面白かったです。遊が雛人形を用意してる、そんな導入。内容もちょっと雛祭り風味で、いぶきも参戦、っていうか、普通に遊びにきてますよね。差し入れ持ち込み、パーティーゲーム。いえね、遊のぽつりと漏らした…私このゲーム大人数で遊ぶの初めてって台詞ですよ。すごく気持ちよくわかる。格闘ゲーム持ってても対人戦することがないとかさ、ボードゲーム持っててもひとりでやってるとかさ、いやほんと遊の気持ち、よくわかります。でもって、いぶきもそうなんですが、この人も大勢で遊ぶのはじめてだそうで、あの楽しいっていうのね、ええ、こうしたちょっとした気持ちのあらわれ、そこに共感というか、ああ、そうだよねって思えるところがあって、それがいいのだと思うのですね。

長男・長女VS末っ子 — ソンなのはどっち!? エッセー4コマ企画であります。井上トモコ、辻灯子、唯洋一郎、吉田仲良、茶崎白湯、春風道人、むんこ、芳原のぞみの8名による四コマ、兄弟の上がいいか下がいいか、そうした内容、やっぱり上が損、みたいなところに落ち着くみたいですね。とはいえど、上には上の、下には下の思うところがあって、でも圧倒的に上の人が多いなあ。あまりわがままいえなかったり、どうしても面倒見てしまったり、そうした世話焼きに育つみたいといってもいいのでしょうか。しかしそれにしても、辻灯子の事例は衝撃、ええーっ、そんな姉がこの地上に存在するというのですか!? いや、ほんと。衝撃でした。下はね、上の庇護を得たり上より自由だったり、上の整えたリソースを利用できたりと、いろいろメリットあるといえばそうなんでしょうが、そのかわり偉そうに振る舞われるというデメリットもあるんですよね。ほんと、それぞれの立場にそれぞれの言い分があるのだと思います。

『極限ラボ』、最終回でした。ひょうひょうとしたナンセンスギャグ、結構気にいっていたものだから、ちょっと残念です。最終回にしても、あのロボ兄の扱われ方。もう侘しくなるくらいに残念で、妙にできのよい妹ロボとの対比もあるからでしょうね。ビームサーベルやらダンボール空気砲やら、そして最後のロケットパンチ。面白かったと思うのですよ。気にいってるのは、ハート型に爆発する、だったりするんですけどね。こういうシンプルなギャグ漫画は最近となっては貴重にも思うから、なんとかこういう枠を残しておいて欲しいなって思います。

  • 『まんがタイムオリジナル』第30巻第4号(2011年4月号)

引用

  • まがりひろあき「お茶の間クエスト」,『まんがタイムオリジナル』第30巻第4号(2011年4月号),121頁。

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