『まんがタイムLovely』2011年3月号、昨日の続きです。
『帰宅部活動中!』。中学生の時分、陸上に青春を捧げていたというのに、足を傷めてしまったのかな。そんなヒロイン、渡辺は高校では帰宅部に入った。って、そういう部がちゃんとあって、ミーティングがあり、どうも割と熱心に活動しているみたいです。このおかしな部活、買い食いとかしながら、一緒に家に帰るって感じですか? そうした活動に付き合いながら、陸上部に未練があるような様子を見せるヒロイン。ただただコメディタッチではない、そんな漫画であります。
『おばけの学校』、灯幻郷という名前なのか、村に住むことになった風太郎。そこで出会った変わった女の子。そして物の怪。命狙われてみたり、そうかと思ったらさっきの女の子、アヤと呼ばれてる、その子に助けられたりして、なかなかにハードそうな幻想的四コマです。しかし、女の子、暑いのに半纏着てマフラー巻いて、カラス、ええと烏天狗ですな、連れてる、そんな子なんですが、見ればランドセル背負ってるから、学校で再会したりするのかな? 日常に寄り添う怪異の世界、そんな雰囲気。あおりにはファンタジーとあったけれど、ファンタジーというよりか最近のはやりというの? 伝奇もの? そんな感じがしています。
『あまえび書店のクララさん』。これ、コマ割り漫画ですね。姉たちから、お前は器量がよくないといわれて育った桃沢くん。慣れない都会で頑張ってバイトしながら学生生活送っているのですけど、そのバイトが続かない。その度に求人誌買うものだから、書店のお姉さんに覚えられて、そして判明するバイト先でいびられた理由。もう、ベタなんですけどね。眼鏡はずしたら美形。その事実のため? お姉さんにバイトしないかと誘われて、しかしこのお姉さんもクールというか一癖ある感じ。ちょっと気になる雰囲気、悪くないって思いました。
といったわけで、ざっと新生『Lovely』読んでみて、これ、ただの日常もの、みたいなのはほとんどない、どこかしらに一味加えてあるといった感じでして、それは怪異や幻想、あるいはBLっぽいの、そういったのですね。BL傾向持つものはわりと明るくあっけらかんとしていて、怪異幻想傾向は少々陰鬱な雰囲気を持っている。ええ、陰りといったらよいでしょうか、そういうニュアンスはそこかしこに感じられました。だから、明るい、楽しい、そういうのを押し出してくる漫画はぱっと目立って、そのコントラストでよりいっそう印象が強くなっていたように感じました。
- 『まんがタイムLovely』第18巻第2号(2011年3月号)
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