AmazonからBest of 2009というメールが届きまして、なんだろうと思ったら、2009年にAmazonで売れた商品のランキングだそうですよ。集計期間は2008年12月1日から2009年11月30日まで。ジャンルごとに売れた商品が紹介されているのですが、文具の4位にLAMY Safari MPが入っててびっくり。もう、律っちゃんったら。で、本題。コミックのTOP10を見たらですよ、5位に『あずまんが大王1年生』、9位に『よつばと!』9巻がはいっていまして、すごいな、あずまきよひこ。TOP10にふたつ入っちゃってます。しかも、『よつばと!』9巻ってこないだ出たところじゃないの? しかもすごいのは、カレンダー1位が「よつばと!」2010カレンダー。おもちゃ&ホビー1位がリボルテックダンボー・ミニ Amazon.co.jpボックスバージョン。すごいな、『よつばと!』。あらためてすごい人気だと感心しました。
というわけで、私も『よつばと!』買っています。ものすごくゆっくりと進んでいく、そんな時間がたまらなく好き。第9巻、大ざっぱにいうと、コーヒー、テディベア、そして気球なんだけれど、よつばと恵那の日常の遊びから始まって、父ちゃんとの買い物、コーヒーミル、テディベアを買って、そしてそこに気球というちょっと特別なイベントがくるっていう流れがすごく素敵でありました。テディベアを買おうというシーンの面白さ。どの熊がいいかっていうの、ぎゅーってして確かめるのも面白いんだけど、よつばが出会うべくして出会ったとでもいったらいいのか、やあと挨拶してくるような、あのシーン。あれはすごく素敵。あれはいい。とてもいい。どんなものでもそうなんだと思うのですが、ああ、君と出会うためにここにきたんだなって思えるようなものっていうのは、どんなものでもいつまでも好きであったりするんですよね。あの、特別な出会いってほんとになんだろうって思います。
『よつばと!』がいいなと思うのは、そうした特別な出会い、特別な時間、特別な瞬間が極めて印象的に、魅力的に表現されるところです。9巻でいえば熊との出会いがそうですが、気球の飛び立とうという瞬間の描写。あれがもう最高。気球という大きなものが、ゆっくりぐーっと浮き上がっていく。まるで自分もその場に立ち合っているかのように感じられて、わくわくして、もう、すごくワンダー。この世界にはワンダーなことがこんなにもたくさんあるんだって、よつばたちの体験するものを通じて私も感じているんですね。この、すごい! という感情の魅惑。『よつばと!』の魅力とは、まさしくすごい! であるのだなと思うのでした。
ところで『よつばと!』9巻では、恵那がこれまで見せなかった表情を見せて、それもとても素敵。ジュラルミンのくだりの恵那。白目で吊り目で変な顔になってる、それがすごく可愛い。気球を見に出発するときの、姉にからかわれてるのを真に受けて、いや!! と抵抗する、その様子もキュート。ああ、恵那、なんと可愛いのだろう。ほんと。子供が子供らしく描かれて、それがとても魅力的。やっぱり、すごい、なのであります。
- あずまきよひこ『よつばと!』第1巻 (電撃コミックス) 東京:メディアワークス,2003年。
- あずまきよひこ『よつばと!』第2巻 (電撃コミックス) 東京:メディアワークス,2004年。
- あずまきよひこ『よつばと!』第3巻 (電撃コミックス) 東京:メディアワークス,2004年。
- あずまきよひこ『よつばと!』第4巻 (電撃コミックス) 東京:メディアワークス,2005年。
- あずまきよひこ『よつばと!』第5巻 (電撃コミックス) 東京:メディアワークス,2006年。
- あずまきよひこ『よつばと!』第6巻 (電撃コミックス) 東京:メディアワークス,2006年。
- あずまきよひこ『よつばと!』第7巻 (電撃コミックス) 東京:メディアワークス,2007年。
- あずまきよひこ『よつばと!』第8巻 (電撃コミックス) 東京:メディアワークス,2008年。
- あずまきよひこ『よつばと!』第9巻 (電撃コミックス) 東京:メディアワークス,2009年。
- 以下続刊
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