先日、平沢進のPHONON 2551 VISIONについて書いた際に、Zeusaphoneなる楽器について触れました。これ、テスラコイルを利用した楽器であるのですが、私、思い違いしておりました。平沢進氏によるDIY楽器だと思ってたんですよ。そうしたら、どっこい、売ってるんですね。メーカー、っていってもいいのかな? これ作って売ってる会社? も、多分Zeusaphoneっていう名前でいいのだと思います。サイトの説明を見ると、Zeusaphoneは電気のスパークによって音楽演奏が可能なハイパフォーマンス・ソリッド・ステート・テスラコイルなのだ、みたいなこといってますが、おいおい冗談だろ、と思いきや、本当にメロディ奏でられるのだからかないません。これはすごいな。しかもMIDIで制御できるときた。ほんと、これは度肝抜かれる楽器であります。
でもなあ、高いんだろ? と思ったら、意外と安くてまたびっくりですよ。最上位機種のZ-60で4,999ドル。45万円くらい。エントリーモデルのZ-18なら、1,899ドル、17万円くらいと、決して手の届かない価格ではありません。サイズもそんなに大きくなくて、さすがにZ-60は高さ106cmと、個人で持つには少々大きいと思わせますが、Z-18なら76cmと手頃。ああ、これは、電子音楽に興味のあるという人間だったら、手元に置いておいてもいいものかもなあと思えてくる価格、サイズであるわけですよ。
と、ここでテスラコイルってなに? という人のために、参考となる動画を紹介しましょう。これはZeusaphoneすなわちミュージカル・テスラコイルとは違うのですが、テルミン奏者菊池誠氏がテスラコイルと共演? している、SF大会でのひとこまです。
で、それはいいんだけど、これって危なくないんでしょうか。私がZeusaphone導入に二の足踏んでいるのは、これ、危険じゃないのかと心配しているからで、スパークが人に当たったら死んだりしないのか? もの、特に電気製品に当たったら破壊してしまうんじゃないか? などという不安があるんですよね。ところが、テスラコイル対テルミン動画では、普通に室内に置いてスパークさせてます。平沢進氏のライブでは、ファラデーケージで囲って演奏したとのことですが、それでもコンピュータはフリーズしたようで、しかも二日やって二日ともにトラブル発生させたそうで、デジタルものとの相性はよくなさそうだな、MIDI機器のくせに、なんて思って、まあ、テルミンよろしくアナログ楽器と合わせればいいんでしょうけどね。
以上、気になる楽器でした。一応ことわっておきますが、買いません。いや、けど、DEMO演奏を見たら — 、いや、それでも買いません。
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