『まんがタウン』2010年1月号、発売です。今日は土曜、雨が降ってちょっと寒い、外に出たくないなあ、なんて思ったのですが、けれど『まんがタウン』買いにいきたい。がんばって、気力ふりおこしてコンビニまで出向きました。雨は小雨が時にぱらぱらと降り掛かる程度だったので、特に問題はなし。けれど寒さはいかんともしがたく、ああもう冬だなあという思いを強めました。
『三色だんご』の、よもぎが熱を出して楽しみにしていた遊園地にいけないというネタは、よくある話、かと思ったら、原因が別にいるのか。なでしこのために割を食ってしまうよもぎのポジションは、なんともいえずあわれであるのですが、けれどよもぎをはげまそうとする家族のいろいろは、なんだかちょっとよいなと思わせるものでした。まあ困った家族だなとも思うんですが。このよい話になりそうなところを阻止するようなバランス。山田まりおらしくて気にいっています。
『70's 愛ライフ』。ああ、昔の年末年始は、確かにどこの店も休業していて、お年玉もらって、使いたくてしかたがないのに、店は休み。子供のころは営業の始まる4日が待ち遠しかった。今は、仕事の始まる4日は、きて欲しくない日になってしまいましたけど。
この、店が休みになって、しんと静かになる正月の風景というのは、今やもうなくなってしまいましたけど、あの雰囲気は私は好きだったんです。今の方が断然便利だし、にぎやかだしで、昔に戻った方がいいかといわれたら、うーん、私はそれでも戻って欲しいと思います。24時間営業もなくていい、365日営業もなくていい。もっと静かでスローだった昔を懐かしむ、そんな気持ちにさせてくれる話でありました。
『光の大社員』の本棚の話は、ああ昔は私もそうだった。今は本棚がいっぱいで入らないのが普通になってしまっているので、ああしたことで悩むことはなくなりました。というか、それ以前に問題がありすぎます。伊達のようなありかたが一番しあわせなのかな、などと思うのは、こういう感動を得ることが減ってきているからなのかも知れません。感受性がどうも鈍っている模様です。
『よせ☆あげ』は瑠璃華の存在が、本当に無視できないなと思えるくらいに大きくなっていると感じられます。誉められて嬉しいほのか。それはとても自然な感情で、けれど舞い上がっている様子をつけ上がってるだけだから
と切り捨てられて、しぼむ。そんな彼女を再び奮起させる瑠璃華は、そのキャラクターでもって話をアップダウンさせる、本当にいい刺激として機能しています。話を動かすというだけでなく、前向きさや素直さ、そうしたよさを持っていて、自然に応援したくなる。そんな憎めないところもとてもいいのだろう、そんな感じに思っていて、けど、多分、『いれ☆かえ』になったら、瑠璃華のよさは薄れちゃったりするのかもな、なんて風にも思っています。ああ、永遠の二番手。けどそうしたところも私は気にいっているみたいです。
- 『まんがタウン』第11巻第2号(2010年1月号)
引用
- 笹野ちはる「よせ☆あげ」,『まんがタウン』第11巻第2号(2010年1月号),176頁。
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