今日、ふらりと寄った書店にて発見した『年中無休★サンタさん!』。あ、仏さんじょの新作だ。といったわけで、買ってまいりました。タイトルにあるように、サンタクロースものであります。ああ、12月だものね、なんて思って買って、それで読み始めて気付いたんですが、冒頭、のっけから真夏です。あ、年中無休なんだ。それっていったいどういうことなんだろう。などと思っているうちに、なんだかサンタクロースものというよりも、戦う魔法少女といった色が強くなってきて……。そういえば、メイド喫茶ものだった『ろりぽ∞』も、しっかり闘争するメイドさんだったものなあ。といったわけで、こういったノリが仏さんじょのテイストなのだと思います。
戦うサンタガール。相手はプレゼンツ、粗末に扱われたプレゼントの成れの果てだ! ってな具合に、サンタクロースという設定はちゃんと生きています。ヒロインは三田燦。サンタになる家系である三田家の少女には、16歳の誕生日にクリスマスカードが届く。それを受け取れば、もう彼女は立派なサンタクロース。そう、プレゼンツとの戦いを余儀なくされるというのですね。変身シーンあり、必殺技あり、戦う少女戦士もののパターンを踏襲しつつ、そこかしこに見られるパロディ的味付けは面白い。いや、サンタの使う武器であるプリンシパル・リースにネジ穴が空いてるとかさ、サンタの武器だからもちろんオモチャさ、っていわれたら、ああー、なるほどなー、とは思うけど、でも多分それだけじゃないよね。こんな感じで展開されるちょっとシニカルなコメディ。恋愛要素などもからめながら、それでいずれはシリアスな要素も出たりするのかなと思うと期待は高まります。
第1巻を読んだ時点では、黒幕がどうもあの人らしい。とか思わせて、それから意外と近いところにも敵は潜んでいるんじゃないか、なんて思わせる描写もあったりして、これ、もしかしたら思わせるだけ思わせて違うっていうパターンかも知れないからなんともいえないんだけど、またはっきりとは登場してないのだけど、今後共闘することになりそうなキャラクターもあったりする? まだほのめかしといった程度の要素が多くてやっぱりなんともいえないのですけど、きっと思いがけない展開がきそうだなんて思ってしまうのは、『ろりぽ∞』のためであるんでしょうね。ええ、あの展開には驚かされたものでした。
といったわけで、『年中無休★サンタさん!』、年2回くらいのペースで出るでしょうか。ちょっと楽しみな漫画です。
- 仏さんじょ『年中無休★サンタさん!』第1巻 (REXコミックス) 東京:一迅社,2009年。
- 以下続刊
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