2008年1月6日日曜日

プレヒストリック・パーク

 年末年始とか、休みが続くうえに特別編成番組がじゃんじゃん流される時期になりますと、実はNHKが面白くてですね、年間放送してきて評判よかったものをどかんとまとめて放送してくれたりする、それが実に豪華で、もう本当に目が離せないんですね。今年の目玉は『プレヒストリック・パーク』でした。これ、素敵すぎ。なにがいいといっても、出演者、ナイジェル・マーヴェン氏ですよ。この人、先史時代の生物を集めて生態展示するプレヒストリック・パークの園長さんなんですが、まさにそのパークを造っているその時の様子が紹介されていて、もう鼻血でそうなくらいに素敵。うわあ、こんな体当たりで動物を捕まえていたのかあ、と唖然としながらも大興奮でありました。

どれくらい体当たりかというと、いまだ調査も満足になされていない古生代にパークスタッフ&カメラクルー率いていってみたかと思うと、人間大の多足生物アースロプレウラ、まあはっきりいって虫なんですが、それもヤスデとかムカデといった類いの節足動物であるのですが、そいつと取っ組み合いの大格闘ですよ。うわあ、勘弁してください。子供の頃は虫好きだった私も、今やさすがに直視に堪えない。それがメートルサイズでうごめいているときた。ああ、プレヒストリック・パークにいくことがあったとしても、昆虫館に寄るのはやめておこう。あんなのと対面したら絶叫しそうです。

『プレヒストリック・パーク』は全六回シリーズで、残念ながら途中の回は見逃してしまいました。見たのはティラノサウルスを二頭連れてくる話とマンモス、そして昆虫、巨大ワニの回ですね。しかし、それにしても楽しい番組です。恐竜にしてもマンモスにしても、とにかくこんなの見てみたいなあという、子供どころか大人にとっても夢憧れの存在に、仮想的にとはいえこんなにも接近させてくれるのですから素晴らしいです。思えば私は子供の頃から恐竜が好きで、図鑑見たり映画見たりして、想像を膨らませていたものでした。どんな生態だったんだろう、どんな時代だったんだろう。なにしろ私の子供時分といえば、恐竜は尾を引き摺って歩く鈍重な生物とされているのが主でしてね、ブロントサウルス、じゃないや、アパトサウルスなどの足跡化石に尾の跡が残っていないのは、こやつらが水中で生活していたからだろうっていって、それにブラキオサウルスの鼻の穴は額についてたんだそうですが、これ水面から頭のてっぺんだけ出して息をしてたんだっていってたんです。でもその後の研究で水中生活説は否定されて、ともない私の知識も上書きを余儀なくされたのでした。

この新たにわかってくるということが、こうした古い時代の生物を知ることの醍醐味であるんだと思うんですね。そしてその新しい知識、知見に基づいて新しい恐竜像が描かれて、それが『プレヒストリック・パーク』のような番組になって私たちの興味を刺激し、楽しませてくれるんですね。まあ、この番組に関しては恐竜にとどまらないのですが。

この番組、制作はイギリスなんだそうですが(正確にはイギリス・アメリカ・フランス・ドイツ合作だそうです)、こういうのががっつり作られて、放映されて、人気になってという土壌のある国はうらやましいなと思います。それを日本に持ってきて、吹き替えしてくれて、放送してくれたりするNHK。素直にありがたい、NHKがやってくれなかったら、私は知る機会を持たないままでした。ということでDVDも買ってみて、到着してまた頭から見るのが楽しみで、吹き替えが違うのがちょっと不安だけど、きっと大丈夫ですよね。ええ、始まってみればきっととりこになってしまうだろうと思います。

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