今日発売のまんがタイムKRコミックスは、どうにも表紙があれで買いにくかった……。明智クンなんてこんなだし、『まゆかのダーリン!』も間違って買う人を見込んでるとしか思えない。そんな中、『ようこそ小豆沢美研へ!』だけは穏当な表紙で、けれど私はこの漫画を買おうかどうか、ぎりぎりまで迷っていたのでした。
なんで迷ってたのかっていいますと、私、この漫画をどうにもつかみあぐねていたんです。私は遅れてきらら本誌の講読をはじめた口なので、キャラクターやら舞台の設定やらを知らないままに読んでたものが多くて、だからいまいち漫画の内容やらをつかめないでいるものがあったんです。
『小豆沢美研』は、その代表格といってもいい漫画でありました。載ってるから一応読むんだけど、出てる人がどういう人かよくわからないからあんまり楽しめない。だから、コミックスを買おうか買うまいかすごく悩んだ、とそういうわけだったのでした。
けど、結局購入。行きつけの本屋が新装開店しましてね、その祝儀もかねて購入いたしました。で、感想。よかったです。いい仕事してます。
漫画としては、あれですね。以前『苺ましまろ』についてちょこっと書いたことがありましたが、この漫画もそういう感じ。幼い感じの美少女好きのおねえさん(眼鏡)が、予備校の後輩の女の子に妄想を膨らませてみたり、見た目子供の所長にめろめろになってみたり、慕うあまり追いかけてきた後輩に色々せがまれてみたりと、まあなんというか、とにかく同性であるゆえに躊躇なく可愛い女の子好きを主張し実行に移すことのできる
おねえさんが我々読者の代理人
として萌えを追求してくれるという、そういう種類の漫画なのであります。
効きますね。ええ、強烈に効きましたよ。もちろん私は、病んだ身ゆえに自らの姿に気が付かない
でいるから、この漫画のどこに良さ、魅力があるかなんてちっともわからないでいるのですが、それにしても、この漫画はよかった。本誌連載時にこの漫画の構造に気付いていたら、応援のしようもまた違ったろうなあと思います。ともかく、萌え四コマ誌としてスタートした『まんがタイムきらら』は、本来このような形式を求めていたのではないかと、そんな風にさえ思ったのでした。
そんなわけで、『ようこそ小豆沢美研へ!』、本当に買ってよかった。表紙も実にいい仕事をしていて、特に裏表紙が素晴らしい。ええ、裏表紙見てると、もー、どーしたらええねんっ、て感じになる。いや、なにもしなくていいのは自分でもよくわかってるので、放っておいてください。
蛇足:
きらら系の漫画で書くときは、意識的に好きなキャラクターを書くようにしているのですが、一応今回も慣例にしたがって書いておこうと思います。
所長じゃね。小豆沢かりん。あー、しかし最初の方はカラーページも多かったんじゃねー。本誌を最初から買わなかったこと、激しく後悔してしまいますわ〜。
- かつまれい『ようこそ小豆沢美研へ!』第1巻 (まんがタイムKRコミックス) 東京:芳文社,2005年。
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