2005年4月25日月曜日

セ・ラ・ヴィ

 昨日、宝塚でこの人のライブがあったので、気を良くして今日はドミニク・シャニョンのファーストアルバムです。

ドミニク・シャニョン、知っている人は知っているかと思います。NHKのテレビフランス語会話にて、2001年から昨年まで歌のコーナーを受け持っていたのがドミニクさんで、歌のうまさやら人柄のよさやらで私は結構なファンであります。CM曲の作曲などもされているということですが、けど、彼の真価はやはり歌にあるなあと思うのですね。私がこの人を知ったのが、歌のコーナー『ドミニクと歌おう!』でだったということもあるのでしょうが、しかしそれでも安定した歌唱力、豊かな量感は誰しもが認めるところであると思います。『ドミニクと歌おう!』以前に歌のコーナーを担当していたファビエンヌからドミニクに代わったときは、NHKは歌に本気だと、フランス語会話視聴者の間で囁かれたものでした。

『ドミニクと歌おう!』開始当初は、まったくもって正体がわからなくってですね、なにしろ関連情報がなく、一番ちゃんとした情報がNHK語学のテキストに収録された紹介くらいなもんでして、しかもその紹介にはパリ音楽院卒業なんて書かれていたから、私ら音楽関係者は色めき立って動揺して、まさに驚愕したのでありました。パリ音楽院といったらパリ・コンセルヴァトワール — パリ国立高等音楽院でしょうが。まさに世界屈指の音楽院で、でもなんでそんな学校を出た人が日本みたいな場末の、しかも語学番組で歌ってんの!?

まあ、その後色々情報が開示されてきたことで、ドミニクの母校はコンセルヴァトワールではないということはわかったんですが、しかしだからといってドミニクの歌、作曲の価値が損なわれるわけではありません。ベーシストで作曲もして、そしてなによりも歌手であるドミニクは、宝塚の屋外ステージで、実に素敵なライブを繰り広げて、ああやはりドミニクさんはよいわと再確認したのでした。

アルバムについて書こうかと思ったけど、どうしようもなく陳腐なのが出来上がってしまったので削除。ちょっと懐かしのフレンチポップスから、もちろんドミニクオリジナルも収録されて、ドミニクのアレンジャーとしての手腕と幅広い歌唱力をともに楽しめる好アルバムに仕上がっています。

まずはなにはなくとも聴いて、ドミニクの歌に触れて、ゆくゆくはドミニクのステージに赴くというのがよろしいのでは!

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