2014年10月17日金曜日

『まんがタイムファミリー』2014年12月号

『まんがタイムファミリー』2014年12月号、発売されました。表紙は、食欲の秋、実りの秋、みたいですよ。手にいっぱい果物を抱えた『ぱちゃぽちゃ水泳部』カツ代が葡萄の房を手にして、なんか気まずそうにして食べてる。ちょっと食べすぎてるのかも、ですね。『毎日が新選組』春さんは、柿を籠いっぱいに持ってますね。そして『教壇のポラリス』改め『先生と星が教えてくれたこと』、天川先生はメロンを持って、服もメロンと同じ緑であります。

『火消しなでしこ』、検索訓練だそうです。検索? いったいなんなんだろ。なるほど、災害の現場で要救助対象を見つけることを検索っていうんですね。かくして、住吉たち、フル装備して検索訓練ですよ。呼吸器つけて、防護面つけて、そして防火衣はめちゃくちゃ重い。そんな格好で、真っ暗な迷路に入って要救人形を探索するっていうんです。面白かったですよ。なるほど、過酷なんだろうなあ。住吉が石田の尻を触ってしまうのがね、それで住吉がショック受けてるのがね、おかしくて、けど検索についてはすごく真面目なんですね。住吉、はぐれてしまう。ひとりで見付けてもらうまでじっと待つ、その間の心細さ。ああ、それを学べただけでも今回はよしなのかも知れませんね。そして絶対見つけるというその意気込み! って、またお尻か! ほんと、この空回り。なかなかうまくはいかんもんなんですね。

『ダ・ヴィンチ系女子高生』、黒中みどりのタイムスリップひとり旅。今回は、フェレンツェにてミケランジェロに出会って、襲って、縛った……。ヤング・ミケランジェロ、面白いですね。なんというか、粗暴でなんだか疑心暗鬼? 敵が多い模様。レオナルド・ダ・ヴィンチのこと、気に食わないんだなあ。ダヴィデ像のくだりとか、めちゃくちゃ面白かった。ミケランジェロ、いわゆるツンデレなのか? めんどくさそうだけど、面白いおっさんだなあ。鍵のかかった室内に入ってきているクロナカのこと、怖れてしまうところとか、思わず笑う面白さ。市庁舎に向かうのも、仕事だけじゃなく、いざとなった時に逃げられるようにか。いや、ほんとおかしい。そして、ここでクロナカ、レオナルドと再会ですよ。面白いなあ。あの、ドゥオモのクーポラ、あれ指さして丸いのついたといってるクロナカ、あれは可愛かったな。ほんと、ミケラーニョロ編、すごくいい感じ。ぐいぐいきてますよ。

『あまてる!』、ゲストです。田舎を舞台にした女子高生ものであります。主人公はさくら? 都会に憧れる彼女は、東京からきた転校生、天野舞と友達になって、そしてこの舞という子にちょっとした災難がふりかかるんですね。なんと、神様に憑依されてしまう。その神というのは天照大神、って、えらいビッグネームがおりてきたな! 舞の体を使って、山ほどお菓子を食べるんですね。あんまり罪のない感じでありますが、けれど支払いは当然舞なわけで、思わぬ出費にピンチの舞。これ、神様がおりてくることによるメリットととかもあるのかな? さらには、さくらやその友人、楓にひまわり、椿との交流、そこにもなんらかの影響を及ぼすのかな? どうした展開になるものか、楽しみに待ちたく思います。

『みつばちさんのパンケーキ』、ゲストです。小さいころからホットケーキが好きだった美津八さん。時代が彼女に追い付いたんですかね? 最近はパンケーキといって、ホットケーキが大流行。しかも、ちょっとグレードアップしてるんですね。美津八さん、人気の店のパンケーキ、行列してまで食べてみて、写真を撮る、何種も試す、そして自分で再現するってんですね。しかしまた大量に種を作って、ボウルにして3個分。3日食べてもまだ減らない。会社に差し入れしてもまだ減らない。どんだけ作ったのか。それでお隣にお裾分け。なるほど、これは内気っぽい美津八とお隣さんの交流が描かれたりするのかな? いや、パンケーキばっかりでも面白そうですね。

『庶民なお姉様』、ゲストです。この絵の感触、好きな感じですよ。超お嬢様学校アリエス女学院には、上級生と下級生がペアを組む姉妹制度があるというんですね。ヒロイン、マリーのお姉様は巧あかね。学年1位の成績を誇る優等生、なのだけど、お家は一般家庭、いわゆる庶民であるのですね。なるほど、特待生なのですね。対してマリーはというと、いわゆる良家の子女であります。けど、ちょっとお金持ちやらなんやらを鼻にかける悪いくせがありますね? それでぼっちだったのかな? でも、このマリーって子、そんなに悪い子じゃないんですね。あかねに、いい子だっていわれて、マリーが“妹”でよかったっていわれて、あかねのこと決して嫌ってなんかいないっていってしまう。こういうところにこの子の可愛げがあるのだと思います。さっぱりとして気持ちのいいあかねに、ちょっと屈折しながらも可愛らしいマリー。いい“姉妹”なのだと思います。

  • 『まんがタイムファミリー』第32巻第12号(2014年12月号)

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