『まんがホーム』2014年11月号、昨日の続きです。
『200年の夜と孤独 — おひとりさま吸血鬼』、扉のコスプレ月夜野さん可愛いなあ。扉は表紙ともども吸血鬼。本編での仮装はネコ耳でありますね。そして渾身のハロウィン飾り。すげえ。全然可愛くない。店長も困る。バイトくんが、グロいですね、そういったら月夜野さん喜ぶ。実にいいです。しかし、このホラー飾りが験担ぎになるんですね。テストの結果がよかった。それで欲しがる人が続々。おどろおどろしいゾンビ看板も欲しがる人がいて、今後ともお店をごひいきに。この、皆がしあわせといった感触、なによりですよ。
『うちの秘書さま』もハロウィンですね。というか、文化祭か。文化祭で、普通にお化け屋敷を手伝ってるメイドさんとか、お化け屋敷でも全然怖がらないふたりとか、ああいう達観したところ、実にいいです。というか、今回はメイドさん、光ってたなあ。ぼっちゃんを陰から見守ることがしあわせ、そういうんだけど、生徒をつけ狙うヘンな女として通報されてしまう始末で、いやもう、最高でした。メイドさんは文化祭を満喫。対して秘書さんは高校時代のヤバげな感覚取り戻して、いやほんと、この人もなかなかに難儀そうですよ。
『マチ姉さんの妄想アワー』、最高です。初対面のゆきずり中年男性を脱がすことに価値や喜びを覚える北風。いや、もう、この評価、最高ですよ。この漫画、どれも面白いんですけど、グレーテル、魔女が素質を見出してしまったとか、熱源イカロス、こういう発想がね、もうほんと最高で、たまらんものがあります。シンプルでおかしい。この感触、このテンポ。ストーリーの展開を重視する四コマが増えている昨今、貴重だと思いますよ。
『そもそも受付嬢には向いてません!』、竹さんに夢中だ。この人、ほんと、いい先輩であろうとして、さらにはモコの素直さ、真っ直ぐさにほだされる、そんな気のよさもある。ほんと、あかんたれのモコに、しっかりものの先輩。いいコンビだとつくづく思わされます。梨狩りのエピソード、あれも面白かった。モコ、人見知りなだけで行動力はあるんですね。そして、気にいった人にはすごく懐いてくる。先輩に大量の梨が送られてきて、ほんと、しびれました。あと、モコの工夫。それ、いいのか!? でも、ピンポーンって看板が出る、あのシステムはちょっと面白い。自分も使いたいです。
『歌詠みもみじ』は中間試験でありますよ。千恵は勉強してんでしょ? それが最後に見事に効いて、ヤマ当たり抜け駆けっ子の常套句、それをまりなが詠むっていうんですね。この意外性。なるほど、この漫画においての川柳とは、まさしく心の叫び、本音であるのだなあと実感させられる、まさしく見せ場でありました。先生をみんなでおだててみたりね、試験当日の、机の中が空かどうか確認する時のバタバタとか、こういうのがなんだか活き活きと学生生活の感触よみがえらせてくれるかのようで、川柳に込められた実感、そして漫画にものってくる実感、ダブルで効果的、そう思うのです。しかし、ほんと、川柳がいい効果を出しています。
- 『まんがホーム』第28巻第11号(2014年11月号)
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