古い、といっちゃっていいのかなあ。昔ながらのMacintoshユーザーには、妙に記憶に残ってるクリエイターというのがあったりするのですよ。るじるしさんとか、まつむらまきおさんとか、今でもお名前を聞いたり、作品を見たりしたら、なんかわくわくしてしまう。イタチョコシステムのラショウ氏もそうですね。氏と氏の作品は、とにかく強烈に記憶に刻まれていて、ゲームですよ、ゲーム。有名どころだと『ボコスカウォーズ』になるのでしょうか。けど私には『あの素晴らしい弁当を2度3度』で、そして『野犬ロデム』の方、そういう印象が強いのですね。今でも忘れないよ。PC売り場、ソフトウェアコーナーに陳列された、とりわけ異彩を放つパッケージ。な、なんじゃこれは。イラスト見てもよくわからん。説明読んでもよくわからん。ええ、まさしくよくわからん、そうしたゲーム。けど、ものすごく訴えてくるものがあるのです。
そんなゲームがなんとPlayStation Vitaで遊べちゃうというんですね。やった、なんでか、Vita、持ってるよ! 『野犬ロデム』が『野犬のロデム』に名前を変えて、リニューアル。正直、どこがどう変わったとか、よくわからんのですけど……、ともあれVita、というか、PlayStation Mobile? でもってリリースされる。いやあ、期待しましたよ、しましたね。でもって気付いたら、いつの間にかリリースされていたので、今日、ようやっと購入してみました。
『野犬のロデム』ははじめてのプレイです。いったいどんな感じなのか、おおまかには知ってたんですが、プレイしてみると、すごいな、やっぱりこれ。さっぱりわかんないよ。昔、イタチョコシステムのゲームをちょっとプレイした時も、これいったいなにをどうしたらいいのか? さっぱりわかんなくて、えらいことまごまごさせられたものですけれど、ええ、やっぱりまごまごさせられました。
特段、これをしろって目標とか、ないんですよね。野良犬シミュレーション。ロデムになって、うろうろうろつきながら、適当に餌をとって食べたり、他の犬と戦ってみたり、とにかくいろいろやって、なるたけ長期間の生存を目指す。そんな感じのゲーム。ゲームは、プレイヤーがそこでなにを経験するか、そのエクスペリエンスこそがエンターテイメントでありコンテンツであるのだ、そうした主張に満ちている、みたいに思っちゃうんですね。ほんと、何度プレイしても同じにはならないし、というか、そもそもが思い通りにならない。すごいなあ。なんで、こんなゲームを作ろうと思ったんだろう。あるいは、なんでこういうゲームにしあがってしまうんだろう。その発想や、その世界観、圧倒されまくりなのです。
なんかね、期間限定で特別な武器が貰えるよー、っていうから、久しぶりにプレイしてみたんです、『
『まんがタイムきららフォワード』2014年9月号、発売されました。表紙は『ハナヤマタ』。アニメも好評の模様ですね。ナルとヤヤ、ふたり花束を手に、そして髪には花とリボンの飾りがついているんですね。ナルは桜、ヤヤはバラ。この花のチョイスがよく彼女らにマッチしていて、実に素敵であると思いましたよ。窓の前、背をあわせて座るふたり、背景は白基調でシンプルなんだけど、ぱっと華やぐ、美しい表紙でありますよ。
先月だったんですね。
講談社は電子書籍に結構なやる気を見せていると思っていいのでしょうか。第1巻無料のタイトルをいくつか用意してくれて、冒頭のみの試し読みよりもしっかりどういう漫画であるか読んで知ることができるようになっています。よほど好みにあいそうにない、そういうのなら黙殺するのが常なのですが、ちょっとでもなにか引っ掛かりがあれば読んでしまう。ええ、時によい出会いを得ることができる、実にありがたいサービスであります。さて、一昨日に第1巻が無料になっていたのが『3D彼女』という漫画でした。少女漫画ですね。デザート連載、ってことは、ローティーンからハイティーンくらいが対象? オタク少年とリア充少女との出会いを描いた漫画。あー、こういうの最近あるなあ、そう思って、ちょっと読んでみたんです。そうしたら、いや、これ、すごくいいよ。なんだよ、これ。すっかり引き込まれてしまって、翌日には全巻購入してしまっていました。
『くまみこ』という漫画はとある掲示板で知ったんですね。最初はヒロインが可愛いと。次いでクマが優秀と。しかしそれだけではどんな漫画かさっぱりわからん。なのでタイトルで検索してみたら、
Twitterで知ったのでした。とある国では、これこれこういうお誘いの方法が……、みたいな話題の典拠として紹介されていたのが『世界一周ホモのたびDX』。世界各地のハッテン場を巡ってその様子をレポートしようという漫画。こいつは読まずにはおられないぜ! と、すぐさま電子で購入、読み始めてみたら、あらら、『DX』は続編なのか。後追いで正編を購入ですよ。やっぱりちゃんと正続の順に読みたいじゃないですか。そうしたらですね、のっけから怒涛の展開。インド洋沖地震の津波を経験されてるんだーっ! ホモとかゲイとか関係なしのドキュメンタリー展開に度肝を抜かれるところからのスタートでした。
『ののかノート』、めちゃくちゃ面白いですよ! 天使ノノカ、あまりに成績が悪いために神様からの罰で、人間としてやりなおし中。人として成長を遂げたら天使に戻れるよ、っていうんだけど、どうもいろいろ駄目そうで、なんせ朝起きられないどころか、ひとりで着替えもできないありさまで、って、ののか! あなた、もう高校生よ! お姉ちゃんがたまらんのですよ。ののかのことが大好き。って、それ、もう、普通の好きというレベルを超越してますから! 甘やかしてる。うん、それは確かなんだけど、それにしても限界を突破しすぎてるから! ほんと、姉さん、あやかの度を越した溺愛っぷり。こいつに見事にやられましたね。
豊かな自然、豊かな世界を背景に、妖精たちと人間の交流を描く物語。時は様々な機械技術が人々の暮らしを大きく変化させていった20世紀初頭。アイルランド、ダブリンに暮らすアンネッタの書いた手紙が、妖精丘に住まう変わりものの妖精、メイヴに届くところから物語ははじまります。長い時を、変わることなく自然のことわりに寄り添うように暮らしてきた妖精たちだけれど、メイヴは禁忌ともいえる人の世界に興味を持って、字を学び、本を手にいれ、さらにその上、アンネッタと文を交わしている。ただただ自然のあるがままに暮らしてきた妖精たちの中、よりよい結果を、変化を求め、時には自然にさえ抗おうとするメイヴの姿は、妖精にとっての異端であり、けれどひとつの希望であるのかも知れない。妖精丘を追放され、ダブリンへの旅を命じられたメイヴの出会いそして知ること。それが手紙となり、アンネッタとメイヴの間を行き来することで、ふたりの世界の広がっていく。その様がまぶしい。心を掴んでおおいに揺さぶるのです。
