2014年5月24日土曜日

『まんがタイムきららフォワード』2014年7月号

 『まんがタイムきららフォワード』2014年7月号、発売されました。表紙は『ここが限界のオーバル学園』。桜とひまわりが、自転車ふたり乗りであります。後ろから手をまわして寄り添うひまわりに、なんだか顔を真っ赤にしてる桜がおかしな感じでありまして、そして自転車の前籠、楽譜が風に吹かれて、ケースからばらばらと飛び出して散っていってるんですね。レンガの舗装もありましょうか。全体に暖かみ感じさせる、そんな表紙でありますよ。

『がっこうぐらし!』、おお、作戦が功を奏しましたよ。この学校の他にも生き残ってる人がいるかも知れない。その誰かに届くかも知れない可能性に賭けて行なわれた放送。ゆきがマイクを手に、ノリノリでナレーション。この子にとっては、これは学園祭なんですね。自分たちの紹介をし、そして学園生活部の皆にインタビュー。みーくん、美紀に聞く未来の夢。この状況、こんな悲惨な世界においてこの問い掛け、なんという残酷なことか。そう思ったのだけれど、美紀の答、それは本当にシンプルで、それだけにぐっと迫るものありました。素晴しい。ええ、切なくも心からの望み、それがそうと感じられるものでありました。さて、功を奏したという、それですよ。応答があった。そして飛んでくるヘリ。もしや、彼女らは助かるのか? そう思ったら、ああ、なにやら不安になる描写があって、ええ、不安でありますよ。

夢喰いメリー』、ああ、レンの一善活動の向こうにあった彼の心の傷。ああ、多忙な父母の気を引くためにとやってきたことが、結果家族をバラバラにしてしまったというんですね。それが、本当に馬鹿なこと。喧嘩をはじめ不良とつるんで暴力沙汰。そうした悪事が家族を壊した、自分が壊してしまった。その悔いが、善いことをすれば戻せるかも知れない、そうした気持ちを起こさせたっていうんですね。けど、それももう駄目だ。そういって自暴自棄になりかかったところで行った善行、それがやっと彼に報いをもたらした……。よかった。そう思っていたら、ああ、白儀と遭遇か。夢の中で。そして彼のやっていること、それが描かれて、ああ、そしてレン。彼、どうなるのだろう。この展開、本当に思わぬことになってしまいました。

『コスチューム・プリンセス』、ゲストです。三嶋くるみの新作であります。主人公白井壮介は洋裁編み物が趣味という男の子。そんな彼のもとにやってきた女の子、浅葉芽衣が頼むのですよ。アニメのキャラクター、リニア姫のコスチュームを作って欲しいって。クラスで一番可愛い芽衣。ちっこくて、すごくグイグイと押してくる。うん、すごく三嶋くるみっぽいヒロインです。採寸だって気後れもなく堂々として、そして挑発的な言動も、ほんと、三嶋くるみ的で素敵でした。ええ、恋愛もの、芽衣の恋の自覚、そしてやっぱり芽衣主導で動く恋。ええ、三嶋くるみ的ラブコメ、実にいいじゃありませんか。この人のこのノリ、大好きです。

『魔女のエッセンス』、ゲストです。読み切り、四コマ、夢見る少女、葉子のもとに魔女の女の子が降ってくるんですね。ハーブでもって魔法をかける? ネロリ。花を、ハーブを採集していて、アロマテラピーの材料にする。そんなネロリに葉子、弟子入りするんですね。魔法使いっぽい格好だけど、魔法使いではないんですね。あくまでもアロマテラピー。けれど香りで人の気持ちを癒したり、ええ、それはちょっと魔法みたいというのですね。

『トリガーハッピーウィッチ!』、こちらは本当の魔法です。魔法の薬。五十鈴さんのお婆さまが腰をいためちゃった。というので薬をもらいにチーの魔法の店にいくんですね。チーの店、極楽堂、大繁盛ですよ。お爺さんお婆さんたちにチーは孫扱いで大人気。どかどかお菓子を貰っちゃうんですね。しかし、メイですよ。ムチムチメイドなのか! ムチムチなのか! ああー。ムチムチ。今回登場の魔物さんは、オオグロウズシオサメのクロさん。魔法薬の材料のため、チーに飼われてるみたいな感じなのか。そのヒレをとりにいって、いやもう、ほんと、どうしようもないお姉さんだった……。今回は、五十鈴さん、よかったですよね。ええ、大好きチーのそばにいられて、チーのために働けて、ほんと、よかった。あの笑顔も素敵でした。

『スキ≠スキ』、ゲストです。学内でも有名なヤンキー少女、神代夢輝には気になる男がいる。佐々木皆人、文武両道の好青年。恋か! かくして、一の舎弟真由が講じる恋の作戦。夢輝を皆人に近付けて、恋を成就させよう、そういうんですね。ここで邪魔に入るのがナンバー2、ノゾミ。ああ、ノゾミは夢輝のことが好きなのね。なので真由は友人ミキに強力要請して、そうしたらこの子、やけにオタクっぽい。真由、ヤンキーのはずなのに、なんかオタクと親和性あるのな。そう思ってたら、ああー、夢輝もそうなのかー。誤解? 勘違い? あるいはそこからはじまる恋だったりもするのか? 周囲ばかりが盛り上がって、ちょっと暴走気味の恋愛コメディ。ミキの作戦の数々など、なるほど、悪くなかったですよ。

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