『まんがタイムオリジナル』2014年7月号、一昨日の続きです。
『あかるい夫婦計画』、肩叩き券譲渡のネタ、おおう、母の日の定番だからとこれがきたのか。ええ、けど今回面白いなと思ったのは、38歳おひとり様。後輩が辛辣で、別に先輩にいじわるいってるとかそんな感じでもなくて、仲がいいから思ったことストレートにいえるみたいな風。その関係もよければ、厳しい指摘に涙流しちゃうお姉さまも素敵で、ほんと、若い子の色ってのもね。いやいや、お姉さん、まだまだいけますよ! そう思うのでした。さてさて、深呼吸エクササイズ。そんなのもあるのですか。けど自分がやったら、やっぱりため息に見えるでしょう。しあわせも逃げるのかも知れません。
『先生のたまご』、いい最終回でした。短大生になった夏目こころから手紙がくる。こころの近況、よだかの近況、カヤも島崎も、いろいろあるようではあるけれど元気そうで、こうした別れの後にもまだ繋がっている縁、それを感じさせる今回。ああ、たまこ先生と生徒たち、いい関係を築いていたのだと改めて思わされるのでした。先生たちも気合いたっぷりで、今年の生徒たちに向かいあっている。その関係は、先達ての卒業生たちがそうであったように、よいものとなるのだろうなあ。そう思わされるところあって、ええ、いい最終回だったのです。
『あまかす*あくとれす』、甘糟晴菜がメインヒロインに抜擢です。とはいえ、商店街のPR用フィルムだとのこと。いやはや、それが面白かった。商店街のPRだから、資金を提供してくれたお店の宣伝がばしばし差し挟まってくる。その強引さ。いきなりキュウリからはいって、ヘアサロンに花屋、いや、キュウリはともかく、ヘアサロンやら花やらはまだわかるんです。けどフェイスエステとか無理矢理すぎの強引さ。これが最後には宝飾品店、質店ときて、もめたとみたら法律事務所がはいってくる。よくもこんな展開お考えなさった。いや、これよかった。よかったですよ。
『まんしゅう』、こちらにもまさかの肩叩き券。おお、さすがのまんしゅう、父ちゃんが換金流通させてしまうからと、先手を打って条件をつけている。この肩叩き券の譲渡という発想を持って、いろいろと工夫してくる、そのところに作家独自の味わいの違いというのは生まれてくるのだ。そう思わせるものありました。まんしゅうは、したたかだけどいい子っていう、そのバランス、とてもいいって思ってますよ。
- 『まんがタイムオリジナル』第33巻第7号(2014年7月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿