『まんがタイムきららキャラット』2014年7月号、発売されました。表紙は『GA — 芸術科アートデザインクラス』であります。梅雨、すなわち雨の季節。ということで飴の降る中、レインコートに傘といった出で立ちの娘五人がカラフルで可愛らしいのですね。キサラギの眼鏡がピンクのフレーム、うん、なんかちょっと珍しい。キサラギ、ノダミキ、トモカネの笑顔を前面に、ちょっと驚き顔のナミコさんに、超絶クールなキョージュ。このコントラスト! しかしポップでキュート。実に可愛らしい表紙であります。
『ガールズガーデン』、悪くないんじゃないでしょうか! 栗葉ちかの下駄箱に毎日毎日届くラブレター。庭園部部長笹祭彩による仕込みだっていうんですね。可愛い後輩にデレデレの彩。そんな彩に厳しい梅宮ゆき。うまくキャラクターを動かして、そしてラブレターの誤解でちかが窮地に! こうした展開、登場人物の魅力をうまく引き出して、よく伝えていたと思うのですね。ラブレターというのを効果的に使って、エピソードを開いて閉じた。その見せ方も工夫されてよかったと思ったのですよ。
『ブレンド・S』、これもいい感じ。目付き悪い系女子、苺香が実に素敵。子供時代ですよ。外国大好き、海外大好き。そんな子供だったっていうんですが、それで憧れの海外に向けた眼差しが怖い! じーっと見つめる、その目付きの悪さは大人をも沈黙させ、また外食チェーンさえも怯ませる。最高です。最高女子でした。和装、黒髪、とても素敵。そんな子があの睨み付けでしょう。なんというミスマッチ。なんというアトラクション。素晴しいものを見た、そんな気がしますですよ。
『いつか四つ葉のシャムロック』、ゲストです。幸せを呼ぶという触れ込みのアパート、よつば荘に入居することになった女の子、仲原ゆか。この子が出会うもの、それがどうにも不思議なんですね。ゆかを面接した赤音さん。けど、どうも面接しているのは大家、黒猫がそうみたいなんですね。黒猫の大家の許可が出ないと入居できない。そして元気な双子の女の子、ユナとレナ。ええ、どうも不思議なのだそうですよ。他の入居者はクールな御影と漫画家の星見屋莉子。そしてゆかは、大家から大家代理を任命されて、赤音はというと海外にいっちゃう。まさか大家代理に任命されると、自由に出ていけなくなったりとかそういう話? いや、まだぜんぜんわかんないんですけどね、大家の黒猫、ワケありばかりを招き入れる。ゆかもそうなんでしょうか? フヨフヨ飛んでるユナとレナ、彼女らもまたワケありの入居者なのでしょうか?
『ウイルス☆バスターズ』、ゲストです。感染症と戦う公衆衛生学の話!? いや、全然違いました。鉄道の案内表示板を狂わせるなど、いろいろと悪さをするウイルスなるものが存在する世界。普通の人には見えないけれど、まれにウイルスが見える人がいる。そんな彼女らがウイルス☆バスターとして、相棒の人工知能プログラムとともに戦うというんですね。いわば、実体化したコンピュータウイルスといったところでしょうか。ウイルスにも知能があるようで、普通に言葉で意思疎通できる。そんな彼らをやっつけて、平穏な日常を取り戻すっていうんですね。主人公は星間ミコト、相棒はトキ。ウイルス☆バスターを養成する学校に入って、これから精進の日々がはじまる。学生寮では双葉アオイと同じ部屋。この子、戦闘歴がまだなくて、ちょっとあわてんぼう。この子の相棒モモは、トキとは違っておっとりした女の子です。なんだかんだと前向きなアオイや、ウイルスと仲良くしていた過去を持つミコト。ただウイルスをやっつけて終わり、そんな単純な話にはならなさそうと思わせる仕込みがあって、このふたり、この世界の常識に抗っちゃったりするのかな? ええ、期待しちゃいますよ。
『こころマージナル』、ゲストです。流れ星にお願い、でありますよ。特定の条件を満たした上でお願いすると叶うというんですね。さゆりが願ったのは、妹が欲しい。その願いは見事に叶って、翌朝目覚めたら、布団の中には可愛い女の子。こころちゃん。お星様の力で新しくできた妹なんですね。どうもお母さんなど周囲の人には、以前からいた妹、娘、そういった風に記憶改竄が行われてる模様。さゆりだけが状況に戸惑って、なかなか対応できずにいるんですね。さゆりの願いを叶えた願星舞。じきじきにおでましで、えっと、この人も家族となって同居するですか? さゆりの机に置かれた写真。そこにはこころも舞も写っていて、これは昔出会っていた!? ってことじゃなくて、舞による改竄なんでしょうね。といったわけで、舞台ないし状況の説明がなされたといった塩梅であります。
- 『まんがタイムきららキャラット』第10巻第7号(2014年7月号)
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