『まんがタイム』2014年6月号、昨日の続きです。
『ゆとりノベライズ』、のっけから穏やかじゃない展開ですか! と思ったら、ペーパードライバー里美さんの車でドライブですよ。都を拉致、最近お前つれないぞ、そういう里美さんの様子、余裕がなくってですね、これは慣れない運転のせいなのか? いやいや、どうもそうではないみたいです。里美さんのライバルでありたいと願った都と、都を大切な友達と思っていた里美、そうした気持ちのすれ違い。同業者としてライバルであろうとするのはかまわない。けど、友達としての私も忘れないでくれ、そういった里美の心情。その言葉を受けて動く都の気持ち。本当、不器用なふたり。けど、いろいろゴツゴツあちこちにぶつかりながらも、ちゃんと気持ちを確かめあって、きちんと向き合おうとする、そんな様子はとてもいい。じんと胸に迫りましたよ。
『ノコひけ!工業娘。』、前回の実習話、その続きでありますよ。いやもう、植原桜が面白い。もちろん彼女は杉口先生目当てで模型グループにいきたい。だもんで希望に、R・Sを知りたい、そう書いたら、シリアルインターフェースのことと思われてパソコングループにまわされちゃうんですね。いやあ、使ったことないなあ、シリアルインターフェース。Web制作をするにあたって、桜、杉口先生をストーキング。途中経過の報告がさながらSPAM。ほんと、とばしてます。久しぶりの中村桐子、この人もいいですよ。って、実習はあかんのか。李小桃もなんかいいなあ。相川のおもちゃとか、板目京子のミステリーハウスとか、ほんと、変なところに力を投入する彼女らが実に面白いです。たくさんの生徒たち、それがうまく機能してる。いきいきしてる。実に魅力的でした。
『もいんの高校野球日誌』、もう面白いなあ。北山高エースがグラブをバンと叩き付けたら、向こうのベンチからもいんが怒ってやってくる。対戦高の監督さえも怖れている、そんなもいんの過剰さは、地元の子供らにも周知されていて、近所のあのお姉さん、いやもう、もいんのやばさ、素敵です。今回は、まったくもいんのからまない話、いつもはぱっとしない監督の活躍があったりなど、ちょっとしたバラエティ、面白かったです。
『はこいり良品』、じいちゃんの旅、見事に面白かったですよ。行き先と予定を教えること、ちゃんと毎日連絡すること。孫たちはそう要求するんですが、じいちゃんはそれが面白くない。もっとぷらっと、ひとり気ままな旅をしたい。そんな欲求を叶えるためにしでかしたこと、これが面白くて、ほんと、最後の最後に意外性。面白かったです。あの、2階の倉庫の鍵がなくなった、それが意味することとかね、注意深く読むべきでした。青空さんが見抜く、写真の嘘、それが意味するところも考えるべきだった。ええ、まさかのじいちゃんの行き先、それが意外で、なるほどこうしたことが面白いのだな、じいちゃんにとって。ええ、うまいことしてやられました。
- 『まんがタイム』第34巻第6号(2014年6月号)
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