2013年12月20日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2014年2月号

『まんがタイムきららMAX』2014年2月号、昨日の続きです。

『愛しの花凛』、ゲストですね、四コマですよ。なるほど、基本は豊と花凛が出会い、親しくなっていくその過程をざっとなぞってみた、そんな感じなんですね。なんだけど、はしばしに描かれる花凛、それが可愛くて、なるほど、四コマというフォーマットはこうしてキャラクターを押し出していくのに向いている、そういう感触を強くしたのでした。簡単なエピソード。けど、その簡単さゆえによく見えるものもある。ええ、花凛の可愛さ、そうした要素が強く感じられた、そう思いました。

彼氏ってどこに行ったら買えますの!?』、なんかおかしなことになってきましたよ。浮気を疑われたはじめ。彼と一緒にいた雪谷ほたるなんですが、なんだかやたら奔放なお嬢さんで、亜梨香に性的接触ですよ。はじめが万年二位の理由がこの人。勉強を教わっていたっていうんですが、ほたる、この人どうにもいろいろ食えなくて、にこにこしながらするどいつっこみ。亜梨香に負けない習い事の数々、飄々と、そして堂々としてるっていうんですね。そしてこの人、なるほど亜梨香の見事な対抗ですよ。彼女ってどこに行ったら買えますの!? いやはや、面白いことになりそう。うん、是非、亜梨香のいいパートナー? ライバル? になってくれたらよい、そう思いますよ。

『アリノス☆ワンダーランド』、今回はベッドを買いにいく話、というんですが、なるほどただ買い物にいきましたって話になってない。みかにはベッドがずっと憧れだった。高校時代の回想も、憧れのベッド。ルリのベッドで寝ちゃったことがあるんですね。今回は、ベッドを小道具に描かれる、お隣さんの妄想やルリの安住の地、そうしたところも面白かったんですが、ベッドを買いにいった家具屋で見せたルリの小心。そしてみかの回想が最後、ルリの回想に繋がる。ルリは高校の時と変わってしまったと思われてるけど、そうじゃなかったんですね。本質はなにも変わってなかった。あの時のルリは、みかの前でいい格好していたかったのか。こうしたルリの内心が描かれたの、はじめて? ほんと、これはよかった。ルリの気持ち、今ルリが得ている心地よさ。また、頑張ってた彼女と今の彼女が決して別人じゃないってのも。そういうことわかって、なんだかルリへの気持ちが近くなった風に感じましたよ。

LSD — ろんぐすろーでぃすんたんす』は駅伝、いよいよ晶の出番です。まずは椿から、二人にしか抜かされなかった! すごく嬉しそうにしてるんですが、これはこれで椿の成長で、そして椿の胸にある晶への信頼なども、これ! と思わせるものありました。そして晶のレース。少し欲張っていこうとする。期待に応えるだけじゃなく、超えてきたい。区間賞も狙いたい。そうした意欲は、やっぱり辻ちゃんだなあ、そう思わせるものあって、ええ、やっぱり競うとなると勝ちを掴みにいきたくなるのは当たり前ですよね。苦しくても、それでも前に出る。競り合って前に出て、しかしその攻防の影で晶の脳裏に去来したもの、なんと、そうでありましたか。以前、長距離走者ってMだっていう話があった、けど晶の本質はむしろ逆だっていうんですね。同じ長距離走に取り組むでも、人によって、その向き合い方は違う。ひとりひとりのスタイル、意識、意欲の違いがあるんだっていう、それは面白いなあ。っていうか、柘植ちゃんの洞察力、どんだけすごいんだ。そして今年の駅伝が終わり、打ち上げも終わって、ひとりひとりお別れしていく、ああ、ひとつの区切りだと思わせてくれた。そして椿ひとりになって、来年への引き継ぎを思う。ええ、ひとつの区切りと思わせてくれたのでした。

『ももうさロール!』、なんだか面白いなあ。秋奈、好きな人ができたという。それがももうさくん。力強さ、包容力。思い出しただけでドキドキする。どうしたものか、中身は春子なのにっていうんですね。いや、もう、ももうさくん、大人気ですよ。学校でも女子からの人気が高く、車から、蛇から守ってくれた。きっと王子様、そう思われてるんですね。すぐそこで課題に四苦八苦してる春子が中身なのにね。そして役場でも、いかすなあ秋奈、ももうさくんハードボイルドバージョンを用意して、かっこいいって、それあんたの好みだろう! いやほんと、女性人気さらに上がる。秋奈やきもちを焼く。そして妹冬はいろいろ困る。ええ、面白かったです。

『みことの一手!』、人見知りのみことを子供囲碁教室の手伝いに連れ出す蛍。とりあえず強気で押したらみことは折れるのね。うん、よく覚えておこう。かくしてみことは、狩りの予定を曲げて囲碁教室に。しかし蛍のみこと観が酷い。私服なんて持ってるの? いやいやいやいや、持ってないことないでしょう! そう思ったら、みこと、想像を超えてきました。ゴシックなんちゃら……。うん、当日現れたみことのゴシックなんちゃら、素晴しい! なんてキュートなんだ。って、この格好、あかんの? 蛍のみことのあしらい面白く、けどあのお菓子と見せかけて碁石を食べさせるのは駄目よ! 歯が折れちゃう。子供相手の指導碁、勝たせればいいのか、負かした方がいいのか、それに悩むみこと。ほどほどがないのか。悩んだ末に見事に打ち負かして、泣かしちゃって、でもそれでもよかったっぽい。負けて泣くのは悔しかったから。ただ悔しくて泣いてるんじゃなくて、次は負けない、強くなろう、そういう意思を見せた少年の様子に、弱気のみことにも思うところあったんですね。みこと、内気、弱気、人見知り。けど、それでも前に進みたい、頑張ろう、まっすぐ夕日に誓う。ええ、素敵だなって思ったですよ。

  • 『まんがタイムきららMAX』第11巻第2号(2014年2月号)

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