2013年12月22日日曜日

『まんがタイムスペシャル』2014年2月号

『まんがタイムスペシャル』2014年2月号、昨日の続きです。

どろんきゅー』は佐倉さん、アキの兄の管理するホテルに逗留、温泉旅行だっていうんですね。スキーで遊び、そして温泉。現地ではアキの弟も合流してきて、ストーカー幽霊もご機嫌斜めですよ。いやほんと、面白い。最初に買ったお経Tシャツが、最後にしっかり生きてくるところ、そしてまた弟に誤解? されるところ、実によかったですよ。しかし、弟は普通だけど、兄貴の見た目はヤバいなあ。いやほんと、あの目出し帽、落ち着きませんぜ。

『美味しいタノミゴト』は由良さんメインのエピソードでした。いつも無表情な彼女、これは感情を抑えてるの? かと思いきや、別にそういうわけじゃないんですね。笑った顔を見たことがない、そういう咲月に美琴のいう、由良がここにきて3年近くになるけど一度も見たことがない、大丈夫なのかどうなのか、この状況がすでにおかしいです。由良さんも、それで平気なわけじゃなかったんですね。働きはじめのころから失礼と怒られたり、また自分自身、なんとか直したいと練習したりしている。昔から感情表現が苦手、このせいで美琴を不愉快にさせてないか、気にしてるんですね。けど、美琴はちゃんとわかってたっていう、瞬きが2割減るのか、すごく微妙な変化にちゃんと気付いてくれている。ええ、ふたり、いい関係だと思いましたよ。ええ、由良もこうして気掛りがなくなって、大変よかった。ええ、いいエピソードでした。

『メェ〜探偵フワロ』はニューイヤーパーティーで、フワロ氏、推理ゲームをやることになって、けど見事にやる気がない? シロートさん向けだからと結構俗っぽいの書いたりしてるんだけど、これは本人の趣味ですね。ニューイヤーパーティーも、ハイソでブルジョワなパーティーじゃないと文句いってますけど、しっかり馴染んでるようで、ええ、俗っぽいフワロ氏、まさにうってつけの模様です。しかし本当に面白いのはここから。いきなり登場、まさかのヴィヴィアン。そこにすかさず火炙り発言が飛び出すこのハイテンション。もう、最高だ。推理ゲームももうめちゃくちゃで、ラウール氏にはコバーン少年からのキツい一言、アーサー大人気かと思いきや、再びのヴィヴィアン、墓石と一緒に暮らしてろ。ほんと、フワロ氏、容赦ないですよ。そして全然話が進まないことに業を煮やしたフワロ氏が仕掛けた策略、いやほんと、この人は人間の俗っぽさ、それをよく知っている。なにをどうくすぐればいいかわかってる。色か! 色が駄目なら金か! 金をぶち込んだんですよね。あの村人たちの様子がすさまじい。金は人心を狂わせるなあ。最終的に山狩りにまで発展して、もう最高。そして最後にフワロ氏、ラウールに、いつぞやの怪盗、いや詐欺師か、のこと持ち出して、くすぐって、いやもう、充実のエピソードでした。で、ほんと、フワロ氏、俗っぽい策略に長けて、ええ、自分の本を売りさばくのね。いやほんと、探偵なんかより宣伝を生業になさったらいいのに。いや、この人、これ以上もうける必要はないのか。しかし、クリエイティブ分野より、よくよく実業向けの人なんだと思わされましたよ。

  • 『まんがタイムスペシャル』第23巻第2号(2014年2月号)

0 件のコメント: