『まんがホーム』2014年2月号、発売されています。表紙は見事にお正月、『らいか・デイズ』らいかが晴着で干支の馬のぬいぐるみを抱いています。正月気分は他からも。『天国のススメ!』の太一も麦と一緒に着物でたこあげの準備中、『主任の一ノ瀬さん』は晴着で樽にもたれて一杯です。そして『孔明のヨメ。』、主役ふたりが、これは晴着なのかどうかはわからないけど、龍のね、お正月に中華街とかで踊ってる龍のミニチュア、あれを手にして、これもまたお正月ですね。
『孔明のヨメ。』、いよいよ物語は大きく動き出したりするのでしょうか。塩と鉄の問題解決に、月英の父、黄承彦の強力を得られるようになって、いよいよこの問題も収束するのか。そう思ったら、黄承彦からそのかわりにと仕事を頼まれるんですね。荘園一個の管理、って、うへー、隆中の20倍なのか。しかし、これ、ただの交換条件じゃなくって、孔明の依頼をうまく運ぶための策だったりもするんですね。成績のよくない荘園の経営を好転させ、かつ孔明の依頼の一助ともする、まさしく一石二鳥。うん、黄承彦、やはり実力者、やり手なんですね。そして、士元と徐庶、このふたりも水鏡先生からの情報持って参じてきた。ああ、これで孔明たち、ついにその実力を世に知らしめることになるのか? どうか? ええ、動いている、そう思わされるんですよ。
『小森さんは断れない!』は、ゲストなんですが、これはいつもと雰囲気違って、陸上部がらみのエピソードですよ。三年生は夏で部活を引退。それで一緒に活動してきた友人と、部活を振り返るんですね。それなりにゆるい、それなりに楽しかった、けど走るのはつらかった。その友達はいうんですね。節目節目に辞めたいと思ってきた。まずは初日、そして合宿。けど、タイミング逃がしたり、また小森さんが支えになったり、って、小森さん、マネージャーと思われてる! 二年になって、はじめてマネージャーじゃないと気付いた。この小森さんらしいエピソード。一緒に遊びにいったりするような友達じゃなかったけど、そういいながら、このふたりの間にあったもの、共有してきた気持ち、思い、そうしたもの感じられて、ほんと、いいエピソードだったと思います。彼女は、小森さんに話すことで、自分の思いをはっきりこうと認識したんだろうなあ。ええ、よく頑張った。これからも頑張れ、です。
『うちの秘書さま』。七瀬さん、はじめの前でこたつに入って、年賀状を用意している。ああ、これ、はじめが七瀬の部屋に入ってきてるのか。なんだかんだと仲良しといっていい感じですね。そして会長、すなわち祖父の家に年始の挨拶に詣でるはじめたち。あの爺さんの孫可愛がり、おかしくて、いつまでも小さな子のまんまなんだ。はじめに対しても、美月に対してもそんな感じで、しかし髪や着物をくしゃくしゃにされた美月の怒り顔、どんななんだったんだろう。描かれなかっただけに、興味深いです。しかし、この爺さん、かなりの人っぽい。七瀬が尊敬している。はじめも似ている、そんな風にいってくれるんだけど、それがあんまり真実味ない感じで、こうした期待されてるのかどうなのかってところも、またよかったです。
『そもそも受付嬢には向いてません!』、面白いですね。まんが賞受賞のフレッシュゲスト。タイピングと人見知りが特技という丸尾もこが、こともあろうに受付に異動させられたっていうんですね。って、ちょっと待て、人見知りって特技になるのか!? 受付の先輩、竹さんから引き継ぎを受けて、緊張の初日はというと、客が一日こなかった。これはいかすなあ。最初は、誰かきたら机の下に避難してた丸尾もこだけど、目線をあわせずにすむように髪形を(悪い方に)工夫したり、あるいは一人で練習したり、努力してないわけじゃないってところがいい。まあ、努力がいい方向に向かってないんですけどね。いや、それがこの漫画の味でしょう。あの手この手で、人との接触を避けようとしてみたり、あるいは暇だからとおバカな暇潰ししてるところ目撃されたり、ほんと、こういうマイペース、悪くなかったと思います。あの早弁、あやとり、変顔の練習。人見知りといいながら、結構神経は太そうね。うん、いいキャラクターでした。竹さん怒りの防犯カメラってのもね、どっちに向けようというのか。面白かったです。
- 『まんがホーム』第28巻第2号(2014年2月号)
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