『まんがホーム』2014年1月号、昨日の続きです。
企画エッセーは「思い出のプレゼント」であります。参加者は、カワハラ恋、こいずみまり、瀬野反人、松田円、安堂友子。いや、のっけからぐっときましたよ。カワハラ恋、母の思い出。苦労するだろうとわかっている娘に、せめてもの餞をと包んだお金。ああ、これはぐっとくる、そんなエピソードでした。漫画では、ちょっと台無しっぽいオチにしてしめっぽくならないようにしてますけど、それでも決していい加減な気持ちでいたわけじゃないって伝わるようで、ええ、いいエピソードでした。面白かったのは、瀬野反人、宅配来た時きまずい。あの絵面は反則だと思う。めちゃくちゃ面白い。カンフーハムスターもなんかいい味出してます。うん、絵の力が強い。他にはスキ焼きやぬいぐるみ、なんか面白いなと思わせるものがあって、そして極めつけが安堂友子の送られてきたバナナ。いや、もう、この人は強烈なエピソードをこれでもかと出してきます。ほんと、すごい人だと思いますよ。
そんなわけで、『マチ姉さんの妄想アワー』。アラスカのおばさんとか、えらいのがきましたよ。マチちゃん、トシくん、お元気ですか。ああー、なんか命名の由来わかった気がする。そして、やや強引な導入から、いつもどおり生き生きと語られる酷いおとぎ話。最高だと思う。ファンシーなデコ家。そんな発想になるのか。子供でも大人でも可愛いアヒルなんかもそうで、ほんと、おかしかった。けど一番はうさぎとカメだと思う。サスペンスで充分に面白かったところを、ロマンスでさらに引っくり返してくる、この追い込んでくる感じ。素晴しい。最高でした。あと、絵がたまらない。そして落ちの一本。ああー、弟、泣いちゃうほどなんだ。酷い改変とはいえ、どれほどのものなのか。ほんと、めちゃくちゃ面白いです。
『半熟やおよろず』、最終回でした。えーっ! ショック。鳴たちが仮免許を貰って、中つ国にて神様の下で修行することになるっていうんですが、なるほど、実習みたいなもんですね。厳しいと評判の月読命のところにいくことになって、心配する父雷神、わりと優しそうな月読命、そこで頑張ってる、いろいろチャレンジしてみる鳴がいい感じ。風神もやってきて、こっそり手伝ってるとか、しっかりばれてるとか、ええ、鳴の実習はこれからだ、って終わりだったんですけどね、でもなんだか楽しそうな日々が続きそうな予感をさせるラスト。終わっちゃうのは残念だけど、いい漫画だった。ラストもそれに相応しいものだったと思います。
- 『まんがホーム』第28巻第1号(2014年1月号)
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