2013年12月26日木曜日

『まんがタイムきららフォワード』2014年2月号

『まんがタイムきららフォワード』2014年2月号、一昨日の続きです。

『はじおつ。』、これはよかったですよ。遊園地でのダブルデート、やえの女の子の面が押し出されて、その可愛さがどんどん表に出てきている、そんなエピソードであったんですが、我らが主人公、向日葵もまた凛々しくその一歩を踏み出して、実に素晴しかったです。絶叫マシンにぐったり、もうへろへろの悟に、膝枕、いやいや、太ももをすすめる向日葵。驚きの成長! であるのですが、自分のせいで楽しめなかったのではないかと、それを詫びる彼に、あんなにも頑張ってくれた、そのことを思い、好きという気持ちをはっきりと意識するんですね。告げよう。自分が悟に告白したその経緯を。優しくしてくれる悟に恥じない自分になろう。毅然と決意する、そんな向日葵は凛々しくて、ああ、この子は本当に成長したんだ。そう思わせてくれた。もう見事に引き込まれたのであります。

『愛しの花凛』、ああ、新潟で豊に花凛が出会ったの、実は同郷とかそういうわけではなく、やっぱり当初からいわれてたように、出身は別。新潟に縁があるのは、花凛の幼なじみ、安土桃代だったっていうんですね。なんかすごいお嬢様。まあ、安土城を作っちゃうくらいの家ですもんね。その彼女に海にと誘われて、その行き先が新潟。新潟のお爺ちゃんの家にいく。正直、退屈。だから花凛についてきて欲しい。かくして新潟、そして奇しくも豊と出会うことになったんですね。そして今回は、豊の妹、のどかが登場。10歳離れた10歳。まだまだ子供。自分の働く遊園地の、めるんちゃんグッズを妹のお土産にして、そしたらその妹がめるんちゃん、すなわち花凛と遭遇でありますよ。花凛は豊のことが好き。豊だってそう。けれど、豊は新潟の家を継ぐと決まっているから、別れを前提に付き合うことはできない。気持ちを抑えてるんですね。はたして豊の決断はどうなるか。花凛とのどかの遭遇は、彼にどういう影響を与えるのか。すごく気になりますよ。

トモダチログイン』、ついにあやめたち、卒業です。ちょっとしっかりしたみたいに見えますね。自分でちゃんと起きて、朝食もとって、そして登校。雪を踏み締めながら、学校への道をたどる、その途中、ましろと出会った時のこと思い出すんですね。このあたりで、ましろ氏が降ってきたんだった。思い出して、自ら木を登ってみる。いつの間にか、こんなこともできるようになっていた。卒業証書を受け取って、その顔もまたよかった。さっぱりとして、ひとつの充実を感じさせて、ええ、あやめはこちらにきて、本当によかったんだなあ。そう思わせる一コマでした。そして皆はそれぞれの進路を決めて、さんごは短大、もえぎは教育大、そのふたりの進む道に対し、立派なことだと思う。そんな感想いだくあやめもまた立派だと思ったのですよ。そして最後の帰り道。ましろの涙、あやめもまた涙。ちょっとのしめっぽさと、けど最後には寂しさを感じさせない終幕がひかれて、ええ、いい漫画だったって思いました。あやめたちのコミュニティ、好きだったんですよ。

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